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胃がんとは?その症状や治療法などについてご紹介

胃がんとは?その症状や治療法などについてご紹介

胃がんは、がん罹患数で第2位(2018年)、がん死亡数で第3位(2019年)にランクインするぐらい多くの日本人がかかるがんの1つです。※1
進行していても自覚症状がすくなく、見つかった時には手遅れといったこともあります。
今回は、胃がんの症状や治療法について解説します。
少しでも心当たりがある方は、速やかに病院を受診しましょう。

【参考文献】
※1 がん情報センター.最新がん統計

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

【書籍】
アンチエイジングの仕組み(扶桑社)
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胃について

胃は、私たちが食べた食べ物をドロドロにして、栄養を吸収できる状態まで消化する働きがあります。
胃で消化されたものが、次に小腸や大腸へ運ばれ、それぞれの場所で栄養が吸収されます。

胃の構造

胃は袋のような形をした臓器で、食べ物が入ると大きくなり形を変えます。
位置は、みぞおちの裏あたりで、入口を噴門、上部分を胃底部、中心部分を胃体部、出口を幽門といい、そこから先は十二指腸へとつながっています。
胃がんは
胃体部もしくは幽門部にある幽門洞(幽門前庭部)とよばれる部分で見つかることが多いといわれています。※2

胃がんとは

【参考文献】
※2 ONCOLGY.治療ガイド 胃の働きと構造

主な働き

胃の主な働きは食べ物の消化ですが、他にも食べ物に含まれる細菌を胃液で殺菌、有害なものを嘔吐して吐き出すなどの役目もあります。

胃液は1日に1.5~2.0リットルも分泌され、日々大量に分泌しながら食物の消化を行っています。
胃液の主な成分は、粘液・塩酸・ペプシノーゲンで構成されており、胃全体の粘膜層にはこの3つを分泌する細胞が密集しています。

口で咀嚼された食べ物が、食道を通って胃へ入ると胃全体が動き出します。
この動きを蠕動運動といいます。
このとき胃から未消化の食べ物が出ていかないように、出口である幽門がきちんと閉じられ、胃底部から胃液を分泌しながら食べ物を消化していきます。

食べ物がドロドロの状態まで消化できると幽門が開き、少しずつ十二指腸へと運ばれていきます。お肉や揚げ物などの油が多いものは、消化に時間がかかります。
そのため、こってりしたものを食べ続けると、胃もたれが起きやすくなります。

胃がんとは

胃がんとは

胃がんとは、胃壁の内側を覆う粘膜細胞が何らかの原因でがん細胞へと変化し、無秩序に増えていくことにより発症します。

胃がんは胃カメラなどの検査で、早期発見・早期治療ができれば、その後の生存率は悪くないがんです。
しかし、自覚症状が少ないため、なかなか早期発見・早期治療につながりにくいとされています。
また、スキルス胃がんだった場合は、検査でも見過ごされることが多く、さらに発見が遅れやすくなります。

胃がんの発生原因

胃がんは、胃の中の環境悪化や過度な刺激が長期間続くことで発症しやすくなります。

環境悪化や過度な刺激の原因となるものは、ピロリ菌感染、塩分の過剰摂取、野菜や果物不足、過度な飲酒、喫煙、食事バランスの乱れ、ストレス、過労などがあります。
そのなかでもピロリ菌感染は、胃がんの最大のリスク因子といわれています。

ピロリ菌について

ピロリ菌とは、細菌にとっては過酷な環境である胃であっても生き延びることができる菌です。

胃は胃液という強い酸性の液を絶えず分泌しているので、ほとんどの菌がその酸性に耐えられず死んでしまいます。
しかし、ピロリ菌は自分の周りにアルカリ性のバリア層を作ることで強い酸性液である胃酸から自身を守って生息しています。

幼少期にピロリ菌に感染すると、除去を行わない限り一生胃の中に棲み続けます。

がんが発生する胃の粘膜の多くは萎縮していて、胃液を分泌する細胞が減少し、粘膜が薄くなります(萎縮性胃炎)。
その萎縮が起こる原因としてピロリ菌が密接に関連しているといわれています。

ピロリ菌は、幼少期を衛生環境の悪い状態で育った50代以降で感染率が多く、現在のような衛生環境で育った若年層では感染率は低くなっています。

ピロリ菌に感染している人が全員胃がんを発症するというわけではありませんが、胃がん患者の約99%にピロリ菌感染が確認されているというデータもあります。※3

【参考文献】
※3 武田薬品工業株式会社ピロリ菌のお話.jp.ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)、その正体は?発見者は? 胃の中に生息するピロリ菌について

胃がんの種類

胃がんには分化型胃がんと未分化型胃がんの2種類があります。

分化型胃がんとは、がん細胞がまとまりながら増殖していくタイプのがんで、高齢男性に比較的多く発症します。
悪性度は低く、予後は比較的良好だといわれています。
早期の分化型胃がんだと、内視鏡的粘膜切除術が多く行われています。

未分化型胃がんとは、がん細胞がパラパラと散らばって増殖していくタイプのがんで、若年層や女性に多く発症します。
悪性度は高く、増殖のスピードが早いスキルス胃がんもこの未分化型胃がんに含まれます。

胃がんの症状

胃がんになるとさまざまな症状があらわれます。
ですが、初期症状は見逃してしまいがちなものが多く、進行してからようやく病院を受診するという人も少なくありません。

初期症状は、胃痛・胃の不快感・胸やけ・吐き気・食欲不振・喉の違和感など。

進行すると、腹部の痛みや不快感・めまい・息切れ・吐血・黒色の便・全身のだるさなど。

がんに効く?「フコイダン」とは

がんの治療に効果がある成分として、フコイダンが研究者の間で注目されています。

フコイダンは、海藻類から抽出することができる成分で、がん細胞を弱らせて自滅させる効果(アポトーシス作用)や抗がん剤の副作用を軽減する効果があることが期待されています。
100%天然成分であるため副作用がなく、現在がん治療をしている患者さんの負担が増えることなく始められるということで、いま話題になっています。

また、がんへの作用以外にも以下のような報告がされており、積極的に摂取したい成分の一つです。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

>>フコイダンについてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

>>中分子フコイダン療法による胃がんの臨床報告はこちら
フコイダンラボ.臨床例⑥:ステージⅢBの胃がんの再発(80歳男性)

まとめ

胃がんは、初期の自覚症状が食べすぎ・飲みすぎなどでも出てくる症状が多く、見過ごしてしまいがちです。
体調の変化には敏感になること、胃カメラなどの定期検査、ピロリ菌に感染しているかどうかなど積極的に行って、早期発見・早期治療につなげていきましょう。

また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。

中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。

中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。

近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。

なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。

フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。

それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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