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子宮頸がんとは?その症状と治療法について

子宮頸がんとは?その症状と治療法について

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

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子宮頸がんとは

子宮は女性の骨盤内にある臓器で、下部の筒状の「子宮頸部」と、上部の袋状の「子宮体部」に分けられます。
このうち、子宮頸部にできるがんを子宮頸がんと呼びます。子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。

子宮頸がんは、30代後半から40代前半の若い女性に多いがんで、最近は20歳代の若い女性にも増えてきています。
年間でおよそ10,000人以上が罹患し、約3000人が死亡しています。

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で発生することが知られています。
HPVは性的接触によって感染するありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性の80%以上が、50歳までに感染を経験するといわれています。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの大部分は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。
このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。

ただし、HPV自体はごくありふれたウイルスであり、感染しても子宮頸がんを発症するとはかぎりません。
大部分の人においてはウイルスが自然に排除されますが、一部の人ではHPV感染が長期間持続します。

このうち自然治癒しない一部の人は異形成とよばれる前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。

子宮頸がんの症状

子宮頸がんは通常、早期にはほとんど自覚症状がありませんが進行するに従って以下の症状がでてきます。

  • 性交時出血
  • 帯下(おりもの)の異常(茶色のものや、悪臭をともなうもの)
  • 不正性器出血
  • 下腹部の痛み、腰の痛み

これらの症状がある方は、すみやかに婦人科を受診しましょう。

子宮頸がんの診断

検診などの子宮頸部の細胞診検査(細胞を採取して顕微鏡で検査)の結果、異形成(前がん病変)やがんの疑いがある場合には、コルポスコピーという拡大鏡で病変部の観察を行いながら子宮頸部の組織を採取し、顕微鏡で検査する病理組織検査を行います。
これによって、異形成や上皮内がん(上皮内にとどまっているがん)、または浸潤がん(周囲の組織にしみ込むがん)であるかの診断を行います。

子宮頸がんの組織型(がんになった細胞の種類)は、扁平上皮がんと腺がんに大きく分けられ、このうち扁平上皮がんが全体の7割程度、腺がんが2割程度を占めます。
一般的には、子宮頸がんでは扁平上皮がんよりも腺がんのほうが転移や再発が多く、予後も悪い傾向があります。

子宮頸がん(浸潤がん)と診断されたら、次に内診や画像検査(CT・MRI検査、PET検査など)を行い、がんの広がりやリンパ節、遠くの臓器への転移の有無を調べます。
これらの結果に基づき、がんの進行期を決定します。

子宮頸がんの病期(ステージ)は、がんの大きさやがんが粘膜内にどの程度入り込んでいるかなどによって、I期、II期、III期、IV期の4つに大きく分類されます。
それぞれの病期はさらに細分化されています。

子宮頸がんの治療

子宮頸がんの治療

子宮頸がんの治療方法は、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)の3つを単独、もしくは組み合わせて行います。
病気の進行期(ステージ)と患者さんの年齢、基礎疾患(持病)の有無や治療後の妊娠希望などによって、治療法が選択されます。

その1:手術

早期の子宮頸がんの一般的な治療法は手術ですが、がんの広がりによって、手術の方法(術式)が変わります。

子宮切除の方法

  • 円錐切除術・・・がん(あるいは高度異形成)のある子宮頸部の組織を円錐状に切除する方法
  • 単純子宮全摘出術・・・子宮、卵巣、卵管を切除する方法
  • 準広汎子宮全摘出術+卵巣・卵管切除術・・・子宮と卵巣・卵管に加えて、子宮を支える組織の一部を切除する方法
  • 広汎子宮全摘出術・・・子宮、卵管、卵巣、腟および子宮周囲の組織を含めた広い範囲を切除する方法

その2:放射線治療

体の外から放射線を照射する方法(外照射)と、子宮の中から照射する方法(内照射)があります。放射線治療の副作用として胃腸障害、下痢、皮膚炎、腸閉塞などがあります。

その3:化学療法(抗がん剤治療)

子宮頸がんに対する化学療法は、おもに術後の補助療法(再発リスクを減らすため)として、また、遠隔転移のある場合(ⅣB期)や再発した場合に行われます。

抗がん剤の種類としては、シスプラチンを基本として、パクリタキセルなど多の薬を組み合わせる多剤併用療法が一般的です。
抗がん剤の副作用としては、吐き気の他に血液毒性(好中球減少、貧血、血小板減少)や腎毒性などがあります。

【まとめ】子宮頸がんのサインを見つけるために

子宮頸がんは早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が重要といえます。
異形成(いけいせい)と呼ばれる前がん病変や、初期の子宮頸がんでは症状はほとんどありません。ある程度進行した子宮頸がんでは、性交時出血、帯下(おりもの)の異常、不正性器出血、下腹部痛などがみられます。
これらの症状がみられた場合には、速やかに婦人科を受診しましょう。

また、20歳以上の女性では、2年に1回、細胞診による子宮頸がん検診の受診が推奨されています。
定期的に検診を受ければ、がんになる前の異形成の段階で見つけることが可能です。
子宮頸がんは、子宮の入り口である外子宮口あたりに発生することが多いので、婦人科の検査で発見されやすいがんといえます。

子宮頸がん検診では、子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査を行います。
出血などの症状がなくても、20歳を過ぎたら、2年に1回の子宮頸がんの検診を受けましょう。
またHPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診をうけることが奨められています。

参考文献
全国がんセンター協議会.全がん協生存率調査
子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために(日本産科婦人科学会)

また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。

海藻類に含まれるフコイダンという成分を、機能性を保ちつつ腸管から吸収されやすい分子量に整えたものが中分子フコイダン。抗がん作用をはじめ、以下のような作用も報告されています。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

>>フコイダンについてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。

中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。

近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。

なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。

フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。

それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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