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がん

がんの症状について 予兆となる症状も解説

がんの症状にはこれだけ種類がある 予兆となる症状も解説

がんの症状は、その種類に合わせて多種多様です。
どの臓器で発症するのか、リンパ腫なのか、血液がんなのかによっても大きく症状は異なります。
今回は、様々ながんの症状や、がんに気づくために知っておいてほしい予兆となる症状を解説します。
がんは、早期発見が治療のカギです。
日頃このような症状がないか、ぜひ確認してみてください。

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

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がんの代表的な症状

がんは、増殖して大きくなる過程で、周りの組織を刺激したり圧迫したりします。
刺激は痛みに、圧迫は組織の働きの妨げになり、がんの症状として身体に現れます。

ただ、がんができる場所によって症状の出やすさに違いがあります。

比較的大きなスペースがある場所(腹腔内など)だと、がんが大きくなるまで他の組織に影響が出にくい(症状が出にくい)ですが、小さな場所(のどや食道など)にできたがんは、すぐに他の組織に影響が出るため、症状が出やすくなります。

痛み

がんの代表的な症状といえば、痛みです。

がんの痛みは、はじめからとても痛むというわけではなく、軽い違和感・不快感といった程度のものからはじまり、がんが大きなり進行していくと徐々に強い痛みへと変化していくのが特徴です。

ただ、すべてのがんでこのような激しい痛みが起きるわけではなく、自覚症状がないまま静かに進行していくタイプのがんもあります。

つまり、体の不調が全くない、痛みがないからといって、がんが進行していないというわけではありませんので、痛みだけを指標に考えるのは危険です。

もし気になる痛みがあれば、いつから?どこが?どのくらい?など、自分の言葉でいいので遠慮せずに医師や看護師に伝えましょう。
痛み止めなどで対処できるものであれば、すぐに解決できますので我慢しないことが大切です。

出血

がんによる出血は2種類考えられます。
1つはがん細胞自体からの出血、もう1つはがんが大きくなることによる他の組織からの出血です。

1つ目の場合は、少量の出血で気づかないことも多いようですが、2つ目の場合は大量出血になる場合もあり、かなりがんが進行している状態といえます。

がんができる場所によって、出血の症状の出方も異なります。

たとえば小腸や大腸などの消化管の近くにがんができた場合、消化管へ浸潤し影響を及ぼす可能性が高いため便に血が混ざる血便に、尿路近くにできた場合は、尿に血が混ざる血尿になるといわれています。

血便、血尿などは健康であれば起こらない症状です。

それ以外に痛みがない、目立った自覚症状はないといった場合でも血便・血尿があればかならず受診してください。

出血が続けば、大量出血を起こし命を失う危険性もあります。
普段から貧血気味という方も、服薬などで症状の改善が見られない場合は、受診することをお勧めします。

血栓

血栓とは、血の塊のことです。

血栓は血管内でできるため、血流によって剥がれ落ち、血液内を移動して他の臓器へと移動するという特徴があります。

血栓が血管内につまると、そこから先へ血液を送ることができなくなるため、最悪の場合死に至ることもあります。
肺塞栓症などはその典型的な例で、足で出来た血栓が肺に移動することで引き起こされます。

血栓を防ぐためには、適度な運動と水分補給が大切です。
がんがあるからといって、ずっとベッドで寝たきりだと血栓ができやすくなりますので、意識的に体を動かすようにしましょう。

体重減少

がんはとめどなく大きくなっていくために、多くの栄養を必要とします。
そのため、がん患者さんは食べても食べても痩せていく、といった奇妙な現象が起きます。

そのほか、がんの影響により食欲自体がなくなってしまったり、食べ物が呑み込めなくなってしまうことで体重がどんどん減少していくこともあります。

疲労

がんの他の症状が慢性的に続くことで、だるさや倦怠感などの疲労を訴える方が多いです。

そのほかにもがん組織や他の臓器から出血を起こしていた場合は、貧血になりやすく、動悸や立ち眩み、息切れなどの症状が出ることもあります。

疲労は、特別な症状には見えないかもしれませんが、実はそこにがんが隠れているかもしれません。
「いつものこと」と軽視せずに、すこしでも気になることがあれば受診しましょう。

がんの予兆かも?!気を付けてほしい症状

がんの予兆かも?!気を付けてほしい症状

がんはできる場所によって、症状が異なりますが、共通して起こりやすい症状というものもあります。

今回は、その共通した症状をご紹介しますので、1つでも当てはまる場合は早急に受診してください。

なかなか症状が治らない

これはどんな症状でもあてはまりますが、何をしても2週間以上改善しない場合は、何らかのがんの可能性があります。

がんは確実に大きくなっていくので、薬を飲んだり、生活改善をしたりしても、症状が良くなることはありません。

体重の減り

これはがんの症状のひとつでもありますが、体調不良でもないのに、なぜかどんどん体重が減っていくといった場合は要注意です。

食べても太らないという場合は、摂取カロリーと消費カロリーが良いバランスで保てているということになりますが、食べているのに減るというのは正常な状態ではありません。

現にがん患者さんの半分は、がんと診断されたときに体重減少が症状として現れています。(がんの種類によって程度は異なります。)

貧血症状がある

がんの症状でもお話しした通り、がんは出血を起こすことが多いです。

目に見えて血液が流れ出ていれば、すぐに気が付くことができますが、体の中で出血しているとすぐには気づきません。
しかし、確実に血液量は減ってくるので、その結果として貧血症状があらわれます。

前より疲れやすくなった、たちくらみがするなどが続くようでしたら、受診しましょう。

予兆となる症状をいくつかご紹介しましたが、がんの早期発見でもっとも大切なことは定期健診です。
自覚症状がないがんもありますし、血液検査などではじめてわかる「がん」もあります。

忙しい毎日でなかなか時間が取れないという方も多いとは思いますが、日々の生活は体が資本です。
健康診断はかならず受けて、自分の体をチェックしましょう。

もし、自分ではなく家族ががんになってしまったら、どう接すれば良いのか悩むことも多いかと思います。下記では、そんながん患者の家族に対するケアや接し方をご紹介しているので、参考にしてください。

>>【第二の患者】がん患者の家族になるということ

がんの治療法

がんには主な治療法が3つあります。
それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

手術で取り除く

医師が手術でがんを取りきれる、もしくは手術が最良と判断した場合は、手術が行われます。
早期発見できた場合や、そこまで大きく拡がっていない場合などは完全に取りきれることもあります。

ただ、そうでない場合があり、手術したらかといって完治するわけではないことも事実。

術後のダメージもありますし、年齢を重ねていたり合併症があったりすると、手術は難しくなります。

抗がん剤などの化学療法

手術と併せて行われることの多い治療法です。
抗がん剤はその人に合っていれば、劇的に効果を示して、完治することもあります。

ただ、一般的には正常な細胞と区別なくがん細胞も攻撃するものが多く、副作用が強いのが特徴です。

また1回で治療が終わるということはなく、長期間の治療が必要です。

ほんとうに治るかどうかわからない治療を長期間続けるということは、メンタル面でも体力面でも患者さんにとってはつらいものになります。

少しでも気持ちを楽にするために、幸せホルモンといわれる「セロトニン」の分泌を高めませんか?長期間にわたり治療を続けるのはストレスもかかります。下記のセロトニンを分泌する方法を行えば、気持ちが前向きになるかもしれません。

>>【幸せホルモン】セロトニンの分泌で心も体も幸せな毎日を

食事療法

食事は、体を作る基本です。

病気を治すためには自己免疫力が大切で、免疫力は日々体に取り入れるものでもアップさせることができます。
また食事の楽しみというのも、つらい治療を乗り越えるためには欠かせません。
つまり、がん治療において、食事というのはとても大切ということ。

がんにかならず効くという食べ物は、残念ながらいまのところ発見されていませんが、効果があると注目されている食べ物があります。

それは、海藻のぬめり成分であるフコイダンです。
フコイダンは、がん細胞を弱らせて自滅させる効果があると期待できます。
しかも、抗がん剤のように薬ではないので、副作用がなく、患者さんの負担もなく続けられるということで、研究者の間でも話題になっています。

また、がんへの作用以外にも以下のような報告がされており、積極的に摂取したい成分の一つです。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

>>フコイダンについてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

まとめ

がんになると、体はさまざまなSOSを出してきます。
それにいち早く気づくためにも、日ごろから自分の体の声を無視せずに、我慢しすぎないようにすることが大切です。
なにかいつもと違うな、と感じたら、すぐに医師に相談しましょう。

また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。

中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。

中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。

近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。

なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。

フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。

それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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