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がんは2種類に分けられる それぞれの特徴や治療法について

がんは2種類に分けられる それぞれの特徴や治療法について

がんは、いろいろな臓器にできることが知られていますが、実は2種類に分けられることを知っていますか?今回は、それぞれの種類のがんの例や特徴を解説します。
がんについてよく理解し、自分でより良い治療を選択できるようになりましょう。

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

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がんはどうやってできるのか

がん細胞は、もともと正常な細胞であったものが、細胞分裂の過程でエラーを起こし、無秩序に分裂するようになったもののことです。

本来であれば、組織が正しく機能するために、何か問題がある細胞は自滅していきます。

しかし、がん細胞はその自滅プログラムが働かず、エラーを起こした細胞であるにもかかわらず、死なずに永久に増え続けてしまいます。

実は、がん細胞は1日に5000個もできるって知っていましたか?
毎日毎日、私たちの体の免疫細胞はその5000個を攻撃して、すべて排除してくれています。

しかし、だんだん年を重ねるにつれ、免疫細胞の働きは鈍くなります。その結果、免疫細胞が1つでもがん細胞を見逃せばそれが増殖し、がん化してしまいます。

がん細胞が生成されるメカニズムについては以下の記事でも解説しています。併せてご覧ください。
>>がんとはどのような病気なのか?その正体と治療法についてご紹介

がん細胞の特徴

今回は、がん細胞の主な特徴3つをご紹介します。

まずは「増殖」。正常な細胞であれば、一定の大きさになれば、機能を備えれば増殖は止まります。しかし、がん細胞は大きさに関係なく、際限なく増殖し続けます。

つぎにこの増殖が進むと「浸潤」を起こします。
浸潤とは、周囲の組織を壊しながら染み込むように広がっていくことです。

がんが手術できれいに取りきれなかった、という言葉を聞いたことがあると思いますが、その原因のひとつはこの「浸潤」です。
がん細胞が浸潤することで、正常細胞との見分けが難しくなり、さらに小さく散らばってしまっていると完璧に取りきることは難しくなります。

「浸潤」のさきに、血管やリンパ管があると「転移」を起こします。
体中に張り巡らされている血管やリンパ管にがん細胞が浸潤してしまうと、血流にのって全身の臓器に行き来できるようになってしまいます。
これにより、がんが「転移」し、さまざまな臓器にがんが拡がっていきます。

がんの分類

がんには、固形がんと血液がんがあります。

固形がんは、がん細胞が集まってできたもの、血液がんは造血組織の異常によって発生したものです。

固形がんは、さらにがん腫と肉腫に分けられ、がん腫は上皮細胞に、肉腫は非上皮性細胞にできるといわれています。

上皮細胞というのは、一般的に皮膚とよばれる部分や臓器などを覆っている細胞、非上皮性細胞は、骨や筋肉などを作る細胞のことです。

がん腫のがんの例は、肺がん・乳がん・胃がん・大腸がん・子宮がん・卵巣がんなど。
特徴は浸潤で拡がっていき、体全体に転移してしまうことです。

>>肺がんとは?その原因と治療法について
>>乳がんとは?その症状と治療法について
>>大腸がんとは?その症状と治療法について

肉腫のがんの例は、骨肉腫、血管肉腫など。
がん腫と同じ特徴を持っています。

血液がんは、白血球などの血管や骨髄、リンパの中にある細胞の血球に発生するがんです。
血液がんの例は、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫など。

>>【簡単理解】白血病とは?原因や症状、診断に伴う検査や最新の治療法を解説
>>悪性リンパ腫とは?種類や症状について

固形がんと違ってがんの塊を作らずに増殖していくのが特徴です。ただし、悪性リンパ腫はリンパ節などに塊をつくるため、リンパの腫れがみられます。

血液がんについて、詳細は以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
>>血液のがんとは?種類別に詳しく解説

がんの治療法

がんの治療法
今回は、主な治療法3つをご紹介します。

手術で取り除く

医師が手術でがんを取りきれる、もしくは手術が最良と判断した場合は、手術が行われます。固形がんの場合は、取り除くことができる手術が第一選択となります。

ただ、手術で完璧に取りきれる場合と、そうでない場合があり、手術したらかといって完璧に治るわけではありません。
術後のダメージもありますし、年齢を重ねていたり合併症があったりすると、手術は難しくなります。

抗がん剤などの化学療法

手術と併せておこなわれることの多い治療法です。血液がんの場合は、全身に流れている血液ががん化しているため、全身にくまなく行き届く抗がん剤治療が第一選択になります。
抗がん剤にはさまざまな種類がありますが、一般的には正常な細胞と区別なくがん細胞も攻撃するものが多く、そのため副作用が強いのが特徴です。

また1回で治療が終わるということはなく、長期間治療をおこなわなければなりません。
副作用がつらい治療を長期間続けるということは、メンタル面でも体力面でも患者さんにとっては過酷なものになります。

抗がん剤の副作用について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
>>抗がん剤の副作用について

食事療法

食事は、体を作る基本の行為です。

がんだけでなく、病気を治すためには自己免疫力が大切になります。
免疫力は、日々体に取り入れるものでもアップさせることができるため、がん治療において食事というのはとても大切です。

がんにかならず効くという食べ物は、いまのところ発見されていませんが、がんに効果があると注目されている食べ物があります。

それは、海藻のぬめり成分であるフコイダンです。
フコイダンは、がん細胞を弱らせて自滅させる効果があると期待されています。

>>フコイダンはがんに作用する?フコイダン療法と低分子・中分子・高分子の違い

しかも、抗がん剤のように薬ではないので、副作用がなく、患者さんの負担もなく続けられるということで、研究者の間でも話題になっています。

また、がんへの作用以外にも以下のような報告がされており、積極的に摂取したい成分の一つです。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

>>フコイダンの種類や成分についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。
>>フコイダンの効果・作用についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

まとめ

がんは、固形がんと血液がんの2種類があります。これらのがんの種類を知れば、自分がもしがんになったときや、いま治療中の方も、より幅広く治療法を考えるきっかけになると思います。

能動的に治療をおこなうためにも、がんについて知ることはとても大切なことです。今回の情報が、今後の治療の参考になれば幸いです。

また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。

中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。

>>中分子フコイダンとは?

中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。

近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。

なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。

フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。

それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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