1. コラムTOP
  2. がん
  3. がんとはどのような病気なのか?その正体と治療法についてご紹介
がん

がんとはどのような病気なのか?その正体と治療法についてご紹介

がんとはどのような病気なのか?その正体と治療法についてご紹介

皆さんはがんについてどのよう印象をお持ちでしょうか?

「怖い」「死因として最も多いもの」「誰にでも患う可能性がある」など、漠然としたイメージを持っている方も多いと思います。

がんは早期発見と、適切な治療をおこなえば治る場合も多く、そのためには正しい情報を得ることが大切です。
この記事では、そもそもがんとは何なのか、その発生するメカニズム、治療方法などについてご紹介していきます。

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

詳しいプロフィールはこちら

がんとは

現在、がんは日本人の死因第1位の病であり、日本人の約半分の人は「がん」を患う可能性があると言われています。

何らかの原因で自分自身の細胞の遺伝子情報が傷つき、その細胞が変化してできるものを「悪性腫瘍」と呼び、これが「がん細胞」の起源となります。

通常であれば自身の免疫が作用し、このような悪性腫瘍は死滅されますが、無秩序に増殖してしまって自身のほかの細胞を侵したり(浸潤)、リンパ管や血管を通して体の各所に移動し、新しい塊を形成(転移)する悪性腫瘍のことを、特に「がん細胞」と呼びます。

がんの種類には、「肺がん」「胃がん」「食道がん」など、がんが発見された部位に因んだものから、白血球が侵される「白血病」、リンパ球が侵される「リンパ腫」などがあります。

ここから、がん細胞の生成メカニズムと人体に及ぼす影響、発生原因について詳しく解説します。

※1 がん情報センター.がんという病気について

がん細胞が体に及ぼす影響

がん細胞は、自らが生存・増殖するために、がん患者の体内の栄養を必要以上に使用します
そのため、がん患者自身が栄養不足に陥り、体が衰弱していきます。

また、がん細胞が健康な臓器を侵食し、その機能を悪化させたり、他の臓器を圧迫して複数の臓器を機能させなくするケースもあります。

さらに、人体に悪影響を与えるホルモンを分泌して、身体の正常な稼働を妨害する場合もあるなど、様々な影響があるのです。

がん細胞が生成されるメカニズム

私たち人間の体は約60兆個もの細胞で形成されており、細胞の死滅と生成の更新サイクルを日々繰り返しています。

細胞一つ一つには、設計図となる遺伝子情報が含まれており、この遺伝子情報が何らかの外的要因で書き換わってしまうことで悪性腫瘍が形成され、がん細胞になることがわかっています。

外的な要因としては、喫煙、飲酒、普段の食生活などが大きく関与していることが考えられています。

どうやって発見するか?

がんを発見する方法には、様々なものがあります。

【がんを発見できる検査の例】
・血液検査
・画像検査(画像診断)
・内視鏡検査(内視鏡診断)
・病理検査(病理診断)

例えば、血液検査は、血液や尿中の物質を調べることにより、健康な人にはあまりみられない特定の物質(腫瘍マーカー)を発見できます。

また、画像検査(画像診断)は、エコーやレントゲン、CT、MRIなどの画像を使った検査方法です。
画像による早期発見やがんの広がり・性質を調べられるため、がんの診断に欠かせない検査に含まれます。

さらに、病理検査(病理診断)は、体の組織を採取して性質を調べる検査を指します。
がんかどうかの判断やがんの種類の特定が可能なため、画像検査同様、がんの診断に欠かせません。

なお、がんと診断されるまでには、上記の検査を複数受けるのが一般的です。
一つの検査結果だけでは、がんと診断されない傾向があります。

がんの治療方法について

がんの治療法は多岐にわたります。
がん細胞を切り取る方法以外にも、抗がん剤の服用など、患者の病状や希望に合うものから選択が可能です。
ここでは、現在行われているがんの治療方法について、簡単に解説をしていきます。

外科療法・手術療法

がん細胞が発見された部位や範囲によっては、外科療法が選択される場合があります。
外科療法とは、手術によってがんを切除する療法のことです。

がんの範囲が広い場合には、区域麻酔や全身麻酔を使用して、患部を切開した後にメスや鋏、鉗子を使いがんを取り除きます。

一方、がんの範囲が狭い場合や発見された場所が消化器である場合は、患部近くに小さな穴を開け、そこに内視鏡を挿入して、専用の器具を使用して取り除きます。

一般的に、二週間程度の入院が必要となり、退院後は切除した箇所のリハビリを行う必要があります。

※2 がん情報センター.手術(外科治療) 

放射線療法

がんが複数箇所に存在する場合や手術で取り除きにくい場合には、放射線療法を行います。

放射線療法は、放射線によってがん細胞を破壊して、全身から取り除く方法です。
放射線療法で使用される放射線は、成長速度が早い細胞への影響が大きいため、がん細胞へのダメージを期待できます。
放射線と聞くと人体に有害なイメージがありますが、人体への影響を最低限に抑えて使用されます。

※3 放射線治療センター.放射線治療とは
※4 がん情報サービス.放射線治療の実際
※5 がん研有明病院.がんに関する情報:放射線治療

化学療法・薬物療法

化学療法は、抗がん剤をはじめとする内分泌治療薬や、がん特有の分子に目標を定める分子標的薬などを用いて、がん細胞を壊す治療法です。

化学療法によってがん治療をおこなうと、同時に健康な細胞にも影響がでるため、悪心や倦怠感などの副作用が出る恐れがあります。
化学療法を希望する場合は、事前に医師と相談して判断を仰ぎましょう。

がんの予防方法について

がんの予防方法について
がんの予防方法について、国立がん研究センターが提唱している5つの生活習慣をご紹介します。
国立がん研究センターの調査の結果、5つの健康習慣を実践する人は、0または1つ実践する人に比べて、“男性で43%”“女性で37%”がんになるリスクが低くなるという推計が示されました。

5つの生活習慣は、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」です。

※6 がん情報センター.科学根拠に基づくがん予防

禁煙

たばこは、肺がんや食道がん、脾臓がん、胃がん、大腸がん、膀胱がん、乳がんなど、多くのがんに関係すると言われています。
研究の結果では、喫煙者のがんになるリスクは、非喫煙者の約1.5倍です。

禁煙によって、がんのリスクを避けられる可能性があります。

節酒

飲酒は食道がん、大腸がんと関係しており、女性の場合には乳がんのリスクが高まると言われています。
研究の結果では、1日の平均アルコール摂取量が、純エタノール量で23g未満の人と比べた場合、46g以上の人で約4割、69g以上の人で約6割、がんのリスクが高まっています。

1日の飲酒量を純エタノール量で23g未満(ビール大瓶633mlの場合、1本程度)に抑え、飲酒をしない日を設けることにより、がんのリスクを低減できる可能性があります。

食生活

特に、「減塩する」「野菜と果物をとる」「熱い飲み物や食べ物を避ける」などのポイントを押さえることにより、日本人に多い胃がんや食道がんのリスクを低減できる可能性があります。

詳細を知りたい人は、国立がん研究センター「科学的根拠に基づくがん予防」を参照してください。

身体活動

国立がん研究センターの研究報告によれば、身体活動量が高い人は、がん全体の発生リスクが低くなる可能性があります。
特に顕著なのは、男性の結腸がんや肝がん、膵がんなど、女性の胃がんです。

64歳以下の人は毎日60分程度、65歳以上の人は毎日40分程度、汗をかく運動を行えば、がんの発生リスクを低減できる可能性があります。

適正体重の維持

国立がん研究センターの研究結果によれば、適正体重を維持している人は、肥満や痩せすぎの人に比べて、がんのリスクを低減できる可能性があります。

具体的には、肥満度の指標であるBMI値が男性で21.0〜26.9、女性で21.0〜24.9の場合に、がんによる死亡のリスクが下がると言われています。

代替医療・補完代替医療

代替医療は、病院で用いられている西洋医学以外の、漢方や鍼、ヨガ、瞑想、サプリメントの摂取といったものを指します。
代替医療には様々な方法が存在しており、効果も異なるため、選択には患者自身の知見が求められます。

フコイダンによるがんの治療について

近年、がんの治療に役立つ成分として、フコイダンというものが注目されています。
フコイダンとは、モズクやワカメになどの褐藻類に多く含まれる多糖類のことで、主にフコースと呼ばれる糖と硫酸基とが結合した分子構造です。

フコイダンには、免疫活性を高める効果や、がん細胞を自ら死滅・分解される「アポトーシス」を誘導する作用があるほか、がん細胞の血管新生を抑制する作用がある事などが知られています。

フコイダン自体はモズクや昆布などの自然由来のものであるため、一般的な薬物療法と比べると副作用も少なく、がん治療の新たな選択肢の一つとしておすすめです。

また、がんへの作用以外にも以下のような報告がされており、積極的に摂取したい成分の一つです。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

>>フコイダンについてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

※7 統合医療と健康を考える会.フコイダンについて
※8 フコイダンラボ.フコイダンが癌に作用する?フコイダンと癌の関係性について

>>中分子フコイダン療法による臨床報告はこちら
フコイダンラボ.臨床例①:ステージⅣの肺がんの脳転移(58歳⼥性)
フコイダンラボ.臨床例②:ステージⅢCの卵巣がんの腹膜播種(62歳女性)
フコイダンラボ.臨床例③:ステージⅢCの肺がんの遠隔リンパ節転移(69歳男性)
フコイダンラボ.臨床例④:ステージⅠの皮膚がん(95歳女性)
フコイダンラボ.臨床例⑤:ステージⅢBの肺がんの再発と頸部リンパ節転移(72歳女性)
フコイダンラボ.臨床例⑥:ステージⅢBの胃がんの再発(80歳男性)

>>フコイダンについて詳しく知りたい方はこちら
フコイダンラボ.フコイダンとは何か?その成分と健康への影響について解説

まとめ

今回の記事では、「がんとは何か」について解説してきました。

この記事を読まれている方に中には、現在がんで悩んでいる方もいれば、今後がんにかからないようにするためにはどうすれば良いか調べている方もいると思います。

がんに対する予防や対策を行うためには、まずはがんに関する情報を集める事が重要です。
この記事の情報を参考に、医者や薬剤師などの医療従事者に相談したり、自身に合った予防法や治療法を選択することが大切です。

また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。

中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。

中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。

近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。

なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。

フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。

それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。

1

この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

おすすめの関連記事

スマホ用のフローティングバナー