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がんの予防法とは?今すぐできる方法についてご紹介

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

詳しいプロフィールはこちら

がんは予防できる?

がんは早期発見が重要ですが、もっと言えば「がんにならない」のがベストです。では、がんを予防する方法はあるのでしょうか?

>>がん早期発見の意義や検査方法について詳しくはこちら

がんを100%予防できる方法はありませんが、生活習慣を改善することで、がんのリスクを減らすことはできます。国立がん研究センターは、これまでの住民調査などのデータを元に日本人のがんの原因を推計して予防法をまとめ、2015年に「日本人のためのがん予防法」を公表しました。本記事はこのデータを元に要点をまとめております。

①喫煙:タバコは吸わない。他人のタバコの煙を避ける

タバコは肺がんだけでなく、食道がん、膵臓がん、胃がん、大腸がん、膀胱がん、乳がんなど多くのがんに関連します。タバコを吸う人は、吸わない人に比べてがんになるリスクが1.5倍高まるという報告もありますので、禁煙ががんの予防になることは間違いありません。いま現在タバコを吸っている人は今すぐ禁煙し、喫煙習慣のない人は他の人が吸うタバコの煙をできるだけ避けて生活しましょう。タバコがなかなかやめられない人は、禁煙外来を受診してみてはいかがでしょうか。

②節酒:飲むなら、節度のある飲酒をする

日本人男性では、多量の飲酒ががんのリスクを高めることがわかっています。特に食道がん、大腸がん、肝臓がんとの関連が指摘されています。いずれも初期は症状がほとんどない、または無症状なので注意が必要です。

>>大腸がんとは?その症状と治療法について
>>肝細胞がんとは?その原因と治療法について

以下の記事では、お酒の飲み過ぎによる肝臓の病気について詳しく解説しています。
肝臓がんを始めとする5つの病気や予防法などを紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
>>お酒の飲み過ぎはなぜよくないの?肝臓とアルコールの関係

まったく飲まないようにとまでは言いませんが、1日の酒量は純エタノール量換算で23g程度にとどめましょう。また、お酒を飲むと顔が赤くなる人はよりリスクが高いといわれていますので、可能であれば飲まないほうがよいでしょう。1日の飲酒量の目安は次のいずれかの量になります。

日本酒:1合
ビール:大瓶1本
焼酎・泡盛:1合の2/3
ウイスキー・ブランデー:ダブル1杯
ワイン:ボトル1/3程度

③食事:食事は偏らずバランスよくとる

食事もがんに関係しています。これまでに明らかになっているのは、「塩分の摂りすぎ」、「野菜や果物を摂らない」、「熱すぎる飲み物や食べ物を摂ること」が、がんの原因になることが明らかになっています。食事では次のことに気をつけましょう。

減塩する
男性では塩分摂取量が多いと胃がんのリスクが高まります。塩分を控えることは、胃がんだけでなく、高血圧の予防になり、循環器疾患のリスク低下にも役立ちます。厚生労働省は1日当たりの塩分摂取量を、男性は8.0g未満、女性は7.0g未満にするよう推奨しています(日本人の食事摂取基準)。

野菜と果物を摂る
野菜と果物の摂取量が少ないとがんのリスクが高まることがわかっています。ただし、野菜や果物をたくさん摂ればがんのリスクが低下するかどうかは、まだ明らかになっていません。食道がん、胃がん、肺がんについては、野菜と果物を摂ることでがんのリスクが低くなるのではと期待されています。野菜と果物の摂取は、がんだけでなく、脳卒中や心筋梗塞の予防につながるので、不足しないようにしましょう。厚生労働省は野菜を1日に350g摂ることを目標にしています。果物と合わせて400g摂るとよいでしょう。

熱い飲み物や食べ物は冷まして摂る
熱い飲み物や食べ物をそのまま摂ると、食道がんや食道炎のリスクが高まります。少し冷ましてから口に入れるようにしましょう。

以下の記事では、がんの発生・予防と食事の関係について詳しく紹介しています。
ぜひ併せてご覧ください。
>>がんが嫌う食べ物、好む食べ物とは?具体例と合わせてご紹介

④身体活動:日常生活を活動的に過ごす

④身体活動:日常生活を活動的に過ごす
ふだんの生活で身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。体を動かすことは、がんだけでなく心疾患や脳卒中など循環器疾患のリスクも低くなるので、健康長寿につながります。厚生労働省は、18~64歳では「歩行またはそれと同等以上の身体活動を毎日60分行うこと」と「息がはずみ、汗をかく程度の運動を週に60分行うこと」を推奨しています。65歳以上では「強度を問わず、毎日40分以上の身体活動を行うこと」を推奨しています。運動量を少しでも増やすこと、運動習慣をつけることを心がけましょう。

⑤体形:成人期での体重を適正な範囲に維持する(太りすぎない、やせすぎない)

体形もがんのリスクと関係しています。男女ともに、やせすぎでも、太りすぎでも、死亡リスクが高くなります。がんに関しては、男性はやせすぎと太りすぎで死亡リスクは高くなり、女性では太りすぎで高くなっています。ちょうどよい体形を維持することが大切です。

目安は体重と身長から計算するBMI(体重kg ÷ (身長m)2)が基準となります。がんを予防するためには、男性はBMI 21~27、女性はBMI 21~25の範囲になるよう体重を管理することをおすすめします。

⑥感染:肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は適切な措置

日本人のがんの原因で多いのが「感染」です。肝炎ウイルス(HBV、HCV)、ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)、ヒトパピローマウイルス(HPV)などが、がんの発生に関与しています。近くの保健所や医療機関で、これらの感染の有無を調べ、感染している場合は専門医に相談しましょう。

参考サイト:
国立がん研究センター.日本人のためのがん予防法
科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究
がん情報サービス.科学的根拠に基づくがん予防

また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。

海藻類に含まれるフコイダンという成分を、機能性を保ちつつ腸管から吸収されやすい分子量に整えたものが中分子フコイダン。抗がん作用をはじめ、以下のような作用も報告されています。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

>>フコイダンについてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。

中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。

近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。

なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。

フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。

それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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