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がんを早期発見するには?検査方法などを詳しく解説

「がんになったら、死んでしまうんじゃないの?」「がん検診に意味があるの?」
このようにお考えの方も多いことと思います。
一生涯のうちにがんを患う確率である生涯がん罹患(りかん)リスクは、男性で65.5%、女性で50.2%。今や、がんはとても身近な病気です。また、がんによる死亡者数は年間37万人を超えており、がんで死ぬ確率は男性で26.7%、女性で17.8%とされ、死因の第1位でもあります。※1
しかし、がんを必要以上に恐れていては人生を楽しめませんよね。実際、早期の段階でがんを発見することができれば、がんを完治することも可能です。今回は、がんについて、そして早期発見の意義についてお伝えします。
※1 公益財団法人 がん研究振興財団. がんの統計 2021 P35,P36

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

【書籍】
アンチエイジングの仕組み(扶桑社)
炭酸美肌術(幻冬舎)
ミトコンドリア不老術
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(現代書林)
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がんとは

がん細胞は、細胞分裂の過程で突然に遺伝的変異を起こした、無限に増殖し続けることのできる細胞です。これらのがん細胞は、基本的には免疫細胞によって排除されます。しかし排除されずに生き残ったがん細胞は徐々に大きくなり、画像検査で判断できるほどの塊となります。では、なぜがんができてしまうのでしょうか。

原因はがん発生部位により様々

原因は、がんのできる部位により異なります。喫煙、飲酒、高塩分食などの生活習慣のほかに、ホルモン異常、感染症、化学物質、遺伝などの様々な要因がリスクとなります。※2

以下の記事では、「がんの正体」について詳しく解説しています。
がんが生成されるメカニズムや体に及ぼす影響、がんの治療法についても記載しているので、ぜひあわせてご覧ください。
>>がんとはどのような病気なのか?その正体と治療法についてご紹介

※2 がん情報センター.それぞれのがんの発生要因

がんの進行度

一般に「ステージ」と言われる、がんの進行度は、3つの要素を用いたTNM分類で評価します。
>>がんのステージの分類や生存率について詳しくはこちら

  • T因子:がんの大きさや周囲への直接的な浸潤
  • N因子:周辺のリンパ節への転移の有無
  • M因子:別の臓器への転移の有無

 
そして、治療方針はがんの進行度によって決定されます。例えば、女性のがん死亡者数1位である大腸癌では、ステージ0からステージIの早期の段階で、内視鏡の治療もしくは手術を行うことができれば、5年生存率は90%以上もあり、根治できる可能性が高くなります。※3 ※4
がんによる死亡者数を減らすためには、がんを早期に発見することが重要なのです。

>>がんの進行速度について詳しくはこちら

※3 がんの統計.公益財団法人 がん研究振興財団 P17:2021

※4 大腸癌研究所.部位別累積5年生存率:2019

早期発見するには

早期発見するには
早期の段階でがんを見つけるためには、定期的にがん検診を受けることが重要となります。厚生労働省も、がん検診の受診率を50%以上とすることを目標に推奨しています。※5

※5 厚生労働省.がん検診

がん検診

厚生労働省が定めるがん検診の内容は、胃がん・子宮頸がん・肺がん・乳がん・大腸がんです。これらのがんについては、検診を受けることで早期に発見することができ、さらに早期に治療を行うことで死亡率が低下することが科学的に証明されています。実際、これらの検診により年間約2万人の方にがんが見つかっています。※6

※6 厚生労働省.平成 30 年度地域保健・健康増進事業報告の概況

初期症状

長引いている不調の原因は、がんの初期症状かもしれません。
以下のような症状が表れたら、体のどこかの部位でがんが発生している可能性があるため、思い当たる節があれば病院を受診しましょう。

  • 飲み込みにくい
  • 肌や白目が黄色っぽい、腹痛
  • 尿が出にくい、頻尿になった、尿に血が混じる
  • 生理の変化や不正出血、腹部のしこり

 
それぞれの症状とがんの種類について、以下の記事に詳しく記載していますのでぜひ併せてご覧ください。
>>がんの初期症状とは?対策方法や症状が出にくいがんについて

また、がんの種類によっては初期症状がほとんどないものもあるため、定期的にがん検診を受診することがおすすめです。

血液検査でがん発見?

以前から、血液検査でがんの発見や診断の手がかりとなってきたのが腫瘍マーカーです。腫瘍マーカーとは、がん発生に伴い血液中に増える特殊なタンパク質や酵素のこと。厚生労働省が定めるがん検診項目には腫瘍マーカーは含まれませんが、健康診断や人間ドックのオプションとして調べることができます。しかし、腫瘍マーカーも完璧ではありません。早期がんでは検出することが難しい点や、逆に、がん患者でないのに腫瘍マーカーが上昇してしまう可能性があるのです。例えば、大腸がんの腫瘍マーカーであるCEAは、がんを患っていない喫煙者でも、しばしば上昇することが知られています。
そんな中、最近SNSでよく話題となっているのが、血液や尿1滴でがんを診断できるとされている検査方法です。

まとめ

がんは、遺伝的な変異により発生し、免疫細胞に排除されずに増殖し続けるものです。日本において死因第1位はがんですが、早期に診断することができれば、治すことも不可能ではありません。
しかし、検査を受けなければ、がんを見つけることはできず、見つからなければ早期から治療を行うこともできません。早期発見、早期治療につなげるためにも、積極的にがん検診を受けることが重要です。
手遅れになる前に、がん検診の予約をしませんか。

また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。

海藻類に含まれるフコイダンという成分を、機能性を保ちつつ腸管から吸収されやすい分子量に整えたものが中分子フコイダン。抗がん作用をはじめ、以下のような作用も報告されています。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

>>フコイダンについてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。

中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。

近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。

なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。

フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。

それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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