2023.03.30
がんがんが嫌う食べ物、好む食べ物とは?具体例と合わせてご紹介
「〇〇を食べてがん予防」などと聞いたことがあるでしょうか?毎日の食事でがんを予防できたら、とても安心できますよね。
そもそも食べ物は、がんの発生や予防に関係があるのでしょうか?今回は、がんを引き起こす可能性のある食べ物(がんが好む食べ物)とがんの発生をおさえる可能性がある食べ物(がんが嫌う食べ物)についてご紹介します。
目次
がんはなぜできる?
がん細胞は、無秩序に増殖する細胞のことで、小さな偶然が重なってできるものです。がん細胞自体は、毎日体の中でいくつもできては免疫細胞の働きによって消えています。がんができる原因として以下の二つがあげられます。
- 細胞分裂でDNAをつくるときに、ミスが起きる
- タバコ、紫外線、ウイルス、大気汚染などの原因でDNAに傷がつく
こうした小さな異常でがん細胞がうまれ、その中のごく一部が、大きく成長して「がん」という病気に進展します。
また、国立がん研究センターがまとめたデータに基づいて、がんのリスクを減少させるための生活習慣や注意点について公表しています。がんのリスクを低減させるために、以下のことが挙げられます。
・禁煙・節酒
・食事の改善
・適度な運動
・健康的な体重維持
・感染症への対策
がんの予防法や日常で改善できる方法を詳しく知りたい方は以下を参考にしてください。
がんが好む食べ物は?
では、まずは「がんが好む食べ物」についてみていきましょう。少し食べる量を減らすなど、意識できるとよいですね。
赤身肉や加工肉
赤身肉や加工肉は、大腸がんや乳がんになるリスクを高めることがわかっています。※1
牛肉、豚肉、ラム肉、ソーセージやハムなどのことです。これらは、がんだけでなく、コレステロール値を上げたり心臓病を起こすリスクもあるといわれています。鶏肉や魚は、がんのリスクと関係しないようです。
しかしながら、肉は重要なタンパク源ですので、全く食べないというわけにはいきません。現在、日本人の赤身肉・加工肉の1日平均摂取量は75g程度です。※2
世界がん研究基金と米国がん研究協会によると、赤身肉は週に500g程度、加工肉はできるだけ少なく、というのが推奨されています。メイン料理を鶏肉や魚にする日があれば、それほど難しくない数値ではないでしょうか。 ※3
※2 厚生労働省.令和元年国民健康・栄養調査報告
※3 Meat,fish and dairy products and risk of cancer.Continuous Update Project.2018
アルコール
アルコールは、食道がん、咽頭がん、乳がん、大腸がん、肝臓がんのリスクが考えられています。※4
いずれのがんも、飲酒量が多いほどリスクが上がっていきます。
ビール1杯で顔が赤くなるような方は、お酒に慣れて量を飲めるようになったとしても、「お酒が飲めない」体質であることに変わりありません。こうした体質の方は、とくにアルコールによってがんを生じやすいようです。
禁酒するというのもお酒が好きな方にはつまらないでしょうし、付き合いなどもあり現実的ではないかもしれません。また、少しの飲酒にはリラックス効果や食欲増進効果があります。
生活習慣病などさまざまな病気のリスクも考えると、「1日ビール2缶程度まで、時々休肝日を作る」というのがよいでしょう。
塩蔵食品
塩蔵食品は、胃がんなどの発症リスクを高めることがわかっています。※5
塩蔵食品とは、塩漬けにして保存性を高めた食品のことで、塩鮭、いくら、塩辛などが代表的です。それほど頻繁に食べることはないかもしれませんが、高塩分の塩蔵食品の摂取量が多いと胃がんリスクが高まります。お酒が好きな方は、塩蔵食品をおつまみとしてよく食べているかもしれませんね。
塩分のとりすぎは、脳卒中など血管の病気の原因にもなりますので、少し減塩を意識できるとよいでしょう。
現在、日本人は1日平均10g程度の塩をとっていますが、国際的には6g程度が理想とされています※2
減塩調味料を使うなど、少し気を付けたいですね。
がんが嫌う食べ物は?
それでは「がんが嫌う」、つまり予防に繋がると考えられ、積極的に取り入れたい食べ物について紹介します。※6
野菜と果物
食物繊維は大腸がん予防に、βカロテンは肺がん予防に効果的です。
食物繊維は、野菜や果物、穀物などに含まれるため、比較的摂取しやすい栄養素といえます。日本人の平均摂取量は、おおむね目標摂取量に到達していますので、今の調子で野菜をとりましょう。
βカロテンは、にんじん・ほうれん草・かぼちゃ・みかんなどに含まれます。油と一緒に調理すると吸収が良くなるため、にんじんやほうれん草の炒め物、かぼちゃの天ぷらなどにして食べると良いでしょう。
全粒粉の穀物を取り入れる
全粒粉の穀物は、消化管のがんを減らし、あらゆるがんの死亡リスクを低下させることがわかっています。
全粒粉の穀物は、食物繊維のほか、ビタミンやミネラルも豊富です。これらの栄養素が総合的に作用して、がんの予防につながります。パン、パスタ、シリアルなどで全粒粉の製品が売られていますので、取り入れてみませんか。
また、玄米も白米より食物繊維やビタミンなどが豊富です。玄米をはじめて食べるという方は、「分づき米」がおすすめです。糠を70%取り除いた「7分づき米」であれば、白米に近く、食べやすいですよ。
※6 Diet, Nutrition Physical Activity and Cancer:aGlobal Perspective.World Cancer Research Fund
海藻類
もずくやめかぶ、昆布に含まれる「フコイダン」という成分には抗がん作用があることが報告されています。
フコイダンで報告されている作用は、現時点で以下の通りです。
抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用
海藻類の中でももずくが一番多くフコイダンを含んでいるので、食事から取り入れたい場合はもずくがおすすめです。
まとめ
今回はがんが嫌う食べと、がんが好む食べ物について紹介してきました。
食べ物によって、がんが生じたり、がんになるのを抑えられる可能性があります。とはいえ、がんの発生には食べ物以外の要因も密接に関わっていますから、「がんを引き起こす食べ物を絶対にとらない」など極端に考える必要はありません。多少意識する程度にとどめておきましょう。
また、がんには手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。
中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。
中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。
近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。
なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。
フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。
それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。
>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ
がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。
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