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健康の科学

その疲れ、肝臓からかも!肝機能を改善する食事について

「疲れが取れない」「食欲がない」という人は、肝機能が低下しているのかもしれません。忙しさや飲み過ぎのせいだと思っているうちに、肝臓の病気が進行している場合もあります。肝臓からのSOSに気付いたら、無理をせず、食生活を見直すことが大切です。

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

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疲れやすいのは肝機能低下のサイン?

沈黙の臓器と呼ばれる肝臓。痛みを感じる神経がないため、病気になっても自覚症状が現れにくいと言われます。そのうえ肝臓はたくさんの仕事をしているため、機能が落ちると疲れやすくなるのです。まずは肝臓の主な働きを知り、疲れとの関係を理解しましょう。

肝臓の働き

 
肝臓は「化学工場」のような臓器です。体内で必要な物質を作ったり、要らないものを処理したりするわけですが、特に重要な働きは次の3つ。

① 栄養素の代謝
食事から摂取した栄養素をエネルギーに変換。すぐにエネルギーとして使われない栄養素は形を変えて貯蔵し、必要に応じて供給します。

② 解毒作用
アルコール、薬物、アンモニアなど、体にとって有害な物質を無害化します。

③ 胆汁の生成
胆汁は脂質の消化を助ける成分で、コレステロールと胆汁酸から作られます。赤血球が壊れた時にできるビリルビンや不要なものは、胆汁と一緒に排泄されます。

肝臓と疲れの関係

肝臓の働きが十分でないと、体内で必要な物質が足りなくなったり、不要な物質が溜まったりします。これが様々な不調の原因です。

疲れやすくなるのは、栄養素の代謝が上手くいかず、必要なエネルギーが不足するため。解毒作用や胆汁の生成にもエネルギーが必要なので、不足するとアンモニアなどが溜まり、その処理に追われてエネルギーの産生が妨げられる…という悪循環に陥るのです。

アンモニアは筋肉などのタンパク質が分解された時にできる有害物質です。運動のやり過ぎだけでなく、運動不足でも筋肉の分解が進むので、アンモニアが増えます。アルコールや薬物を摂取していなくても、生活習慣の乱れによって肝臓に大きな負担がかかります。

肝臓の病気は知らぬ間に進行する!

肝機能が低下する肝臓の病気は、大きく分けると二つ。何らかの要因で肝細胞に炎症が起こる「肝炎」と、肝臓に脂肪が蓄積された状態の「脂肪肝」です。脂肪肝から肝炎になることもあります。

これらが進行すると、どんどん肝細胞が死んでいき、肝臓が硬くなる「肝硬変」に陥ります。さらに肝硬変から「肝がん」を発症して命を落とすこともあるのです。

けれども、慢性肝炎や脂肪肝では自覚症状がない場合も多く、かなり進行するまで気付きにくいと言われます。手遅れにならないためにも、定期的に検査を受け、肝機能の値に異常があれば早めに受診しましょう。

肝機能が低下する病気の原因は?

肝炎や脂肪肝を引き起こす原因は色々あります。

① 肝炎ウイルス感染
ウイルス性肝炎の原因です。肝炎ウイルスは5種類あり、感染経路や症状、転帰などが異なります。急性肝炎では発熱や倦怠感、黄疸などの症状が出ますが、安静にしていれば自然治癒する人が多いようです。B型とC型は慢性肝炎になりやすいとされています。

② 飲酒
お酒の飲み過ぎは、アルコール性肝炎や脂肪肝の原因となります。

③ 肥満
脂肪肝の最大の要因です。体重は標準的でも、内臓脂肪が多い人は脂肪肝のリスクが高いと考えられます。

④ 薬の副作用
抗生物質、鎮痛剤、向精神薬などの副作用や薬に対するアレルギー反応で、肝機能が低下することがあります。漢方薬やサプリメントにも要注意。

⑤ 自己免疫性
はっきりとした原因は不明ですが、自分の肝臓に対して免疫反応が起こり、肝炎を発症する場合があります。

脂肪肝は自分で改善できる!

中年以降、特に気を付けたいのが脂肪肝です。脂肪肝には特効薬がありません。※1

飲酒が原因ならアルコールを控えるのが効果的ですが、お酒を飲まない人の脂肪肝も増えています。その場合の原因で最も多いのは「肥満」です。

肥満かどうかはBMI(体格指数)で判定します。以下の計算式で、BIMが18.5未満は「痩せ」、18.5~24.9なら「ふつう」、25以上は「肥満」です。

25以上の人は生活習慣を見直し、できるだけ「ふつう」を目指しましょう。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

また、日々の生活を見直すことも大切です。肥満から「生活習慣病」に繋がることがあり、日本で死因上位に上がっているがん・心臓病・脳卒中の要因にもなります。生活習慣病の特徴や予防方法について、もっと詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

>>生活習慣病を予防する5つのポイント

※1 e-ヘルスネット(厚生労働省).BMI

肝機能を改善する食事のポイント

肥満を解消することで脂肪肝が改善され、低下した肝機能の回復につながります。ただし、肝機能が低下している時のダイエットでは、次のポイントに気を付けてください。

16時間断食・プチ断食はNG

食事の時間が長く空くと、体は筋肉のタンパク質や体脂肪を分解して、脳や赤血球のエネルギー源にします。肝臓がタンパク質や脂質を「ブドウ糖」や「ケトン体」という物質に作り変えるのです。体脂肪が減るのは良いですが、筋肉が減ってしまうのは困ります。でも、体は無常にも筋肉を優先的に壊していくでしょう。

筋肉のタンパク質が分解されるとアンモニアが増え、肝臓の負担が増大します。さらに、基礎代謝が下がって太りやすくなるため、安易に食事を抜いてはいけません。

糖質制限はほどほどに

糖質を摂り過ぎると肝臓で脂肪に変換され、脂肪肝や肥満の原因になりますが、制限し過ぎるのも良くありません。特に「ケトン体ダイエット」と呼ばれる方法は、肝機能が低下している時は危険です。

ケトン体ダイエットとは、糖質の代わりに脂質を多く摂り、脂質から作られるケトン体を優先的にエネルギー源として使えるようにするもの。効率的に体脂肪が減っていくと考えられますが、ケトン体を作る肝臓を酷使することになります。

また、糖質の代わりにタンパク質を多く摂るのもやめましょう。アンモニアの産生量が増えると肝臓に負担がかかるからです。

野菜、海藻、キノコ、大豆製品をたっぷり摂る

ダイエットの基本は、1日3食、栄養が偏らないようにバランス良く食べること。

単純に食事の量を減らすとビタミンやミネラルが不足しやすいため、野菜、海藻、キノコ、大豆製品などをたっぷり摂るようにしましょう。これらの食材は糖質の吸収を抑える食物繊維が多いため、肥満を防ぐ効果が期待できます。

特に海藻に含まれる水溶性食物繊維の「フコイダン」という成分は、生活習慣病予防におすすめ。フコイダンには様々な健康効果が認められており、肝細胞の再生を促すことで肝機能を高める効果があると考えられています。

>>フコイダンについてもっと詳しく知りたい方はこちらへ。

まとめ

 
飲み過ぎ、食べ過ぎ、運動不足、誤った食事制限など、肝臓に負担のかかる生活をしていませんか?無口で働き者の肝臓は、少々のことでは弱音を吐きません。だからこそ無理は禁物。疲れが取れにくい時は生活習慣を見直し、肝臓を休ませてあげましょう。肝臓が元気になれば、疲労感が和らぎ、心身ともに充実してくるのではないでしょうか。

フコイダンには試験管レベルの研究結果も多いですが、既に次のような作用が実証されております。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

中でも注目したいのは、日本の死因第1位であるがんに対する作用です。

がん治療の統合医療においてフコイダンは、抗がん剤との併用が可能であり、かつその効果を高めたり、副作用を軽減したりすると期待されています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

毎日の食事に気軽に取り入れられることから、治療だけではなく予防のための活用も可能。

フコイダンは、様々な病気に対する良いアプローチを見込める成分です。健康維持にぜひお役立てください。

そんな美容と健康に対してさまざまな作用をもたらすフコイダンを効率的に摂取できる方法として、最近では「中分子フコイダンドリンク」にも注目が集まっています。

毎日飲むだけで簡単に続けられるので、フコイダンに興味がある方はぜひ、こちらもあわせて検索してみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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