2024.04.30
がん皮膚がんとは?その種類と治療の方法についてご紹介
目次
皮膚がんとは
皮膚は表面に近い部分から表皮、真皮、皮下組織の3つの部分に大きく分かれます。さらに表皮は、表面から角質層、顆粒層、有棘層、基底層に分かれます。これらのうち、表皮と皮膚付属器の細胞が悪性化したものを総称して「皮膚がん」と呼びます。
皮膚がんの多くは、一般に日光にあたる顔面や四肢に発生します。また高齢者に多い傾向があります。
皮膚がんの種類は非常に多いのですが、代表的なものとして、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、乳房外パジェット病があります。以下に代表的な皮膚がんについて解説します。
基底細胞がん
表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞ががん化したもので、日本人にもっとも多く見られる皮膚がんです。かたくて黒っぽいイボのような病変で、初期にはほくろと間違えることもあります。日光(紫外線)の影響が大きく、目や鼻の周りなどの顔に多く見られます。
有棘細胞がん
有棘細胞がんは、表皮にある有棘細胞が悪性化して生じます。基底細胞がんと同様に、顔や首、手の甲など紫外線が多く当たる部分に発症することの多い皮膚がんです。いびつな形の皮膚の盛り上がりとして認められ、ジクジクしていて出血しやすいのが特徴です。ヒトパピローマウイルスが有棘細胞がんの原因となることもあります。有棘細胞がんを生じやすい前駆症(前がん病変)として日光角化症とボーエン病(Bowen病)があります。腫瘤が大きくなるとカリフラワー様になったり、悪臭を伴ってくることもあります。
悪性黒色腫(メラノーマ)
メラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)から生じるがんが悪性黒色腫(メラノーマ)です。メラノサイトは表皮の基底層だけでなく、皮膚以外(眼や粘膜など)にも存在するため、眼や鼻、口の中、消化管などの粘膜にもメラノーマが生じることがあります。日本人では手足(とくに足の裏など)や爪部にできることが多く、外からの慢性的な刺激なども原因のひとつとして考えられています。進行が早く、再発転移しやすい皮膚がんとして知られています。通常のホクロと違い、左右非対称のいびつな形、境界が不明瞭、または色調に濃淡があるのが特徴です。
乳房外パジェット病
乳房外パジェット病は、主に汗を産生するアポクリン汗腺のある外陰部や肛門、腋窩(えきか:腋のしたのこと)などに生じる表皮内がんです。赤みを帯びた斑状の病変で、かゆみを伴うこともあるため、湿疹やたむしなど良性の病変と間違われることもあります。有棘細胞がんの前癌病変である日光角化症やボーエン病と同様に、表皮の中を進みやすいですが、この段階(上皮内がん)のうちに早期発見することが大切です。手術による切除が主な治療法となります。
皮膚がんの検査・診断
皮膚がんの診断は、まず視診・触診およびダーモスコピーという拡大鏡による観察を行います。がんの確定診断には、局所麻酔をして病変の一部を切り取り、顕微鏡で調べる皮膚生検を行います。がんの進行度を評価するため、あるいは転移が疑われる場合には、超音波検査、CT、MRI、PET-CTなどの画像検査を行います。
皮膚がんの治療法と予後
皮膚がんに対しては、手術による切除が原則ですが、がんの種類によっては抗がん剤、放射線、凍結療法など、様々な治療を行うことがあります。
また、進行あるいは再発した悪性黒色腫(メラノーマ)に対しては、免疫チェックポイント阻害薬による治療を行うことがあります。効果はおよそ10~40%に認められ、ひとたび効果がみられた場合には長く続くこともあります。
皮膚がんの予後はがんの種類によって異なります。
基底細胞がんは、転移はまれで予後のよいがんです。有棘細胞がんは、予後は比較的良いとされていますが、進行するとリンパ節や内臓に転移することもあります。悪性黒色腫(メラノーマ)は、転移しやすく、皮膚がんのなかでは最も予後が悪いのが特徴です。乳房外パジェット病は、リンパ節、内臓、骨に転移しやすく、比較的予後は悪いとされています。
>>中分子フコイダンを用いた「皮膚がん治療」の臨床報告はこちら
フコイダンラボ.臨床例④:ステージⅠの皮膚がん(95歳女性)
まとめ:皮膚がんのサインを見つけるために
皮膚がんは、直接目で見ることができるため、内臓にできるがんや血液のがんに比べると早期に発見できるがんといえます。顔や首、手足などにできものや湿疹、ホクロができた場合には、注意深く観察しましょう。※1
できものの形がいびつであったり、大きくなる場合、あるいは、潰瘍や出血、悪臭を伴う場合には皮膚科を受診しましょう。
悪性黒色腫は通常のホクロと見分けづらいため、ホクロと思っていたものの色や大きさが変わるなどの異変に気が付いたら、皮膚科を受診しましょう。
参考サイト:
日本皮膚悪性腫瘍学会
がん情報サービス
また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。
海藻類に含まれるフコイダンという成分を、機能性を保ちつつ腸管から吸収されやすい分子量に整えたものが中分子フコイダン。抗がん作用をはじめ、以下のような作用も報告されています。
抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用
中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。
中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。
近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。
なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。
フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。
それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。
>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ
がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。
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