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健康の科学

食物アレルギーの仕組みや症状

「食物アレルギー」を持つ方が増えているということをご存じですか?日本ではこの15年ほどの間に、食物アレルギーのある方が急激に増えているのです。
今回は、食物アレルギーについて、仕組みや症状、経過など幅広く解説します。

日置医院長

この記事の監修者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

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食物アレルギーについて

小中学生のうち4%程度の子どもが、何らかの食物アレルギーをもつそうです。

食物アレルギーが起こる仕組み

アレルゲンを摂取してすぐに症状が出る食物アレルギーの原因は、主にIgE抗体というタンパク質です。IgE抗体は、マスト細胞という白血球の表面にくっついています。IgE抗体がアレルゲンと結合すると、マスト細胞からヒスタミンを放出するように命令を出します。ヒスタミンは、アレルギー症状を引き起こす物質。IgE後退の命令によってヒスタミンが一度に大量に放出されると、蕁麻疹やかゆみ、喘鳴といった食物アレルギーの症状があらわれます。

皆さんは「アレルギーマーチ」という言葉をご存じですか?これは、子どもがアトピー性皮膚炎をきっかけにして、食物アレルギー・喘息・鼻炎とさまざまなアレルギー疾患をどんどん発症していくことを指します。たいていの場合はアトピー性皮膚炎から始まりますので、しっかりとスキンケアをしてあげることが食物アレルギーに対しても大切です。

食物アレルギーは良くなるの?

食物アレルギーは良くなるの?
子どもの時に発症した食物アレルギーのうち、9割程度は食べられるようになることがわかっています。「経口免疫寛容」という体の仕組みを利用して、食べる訓練をする治療があるのです。この訓練をおこなうことで、少しずつ体がアレルゲンに慣れていき、食べられる量が増えていきます。
子どもの時に発症した食物アレルギーの場合、一生食べられないままのことは少ないので、過剰な心配は不要です。また、アレルギーを心配して離乳食の開始を遅らせると、かえって食物アレルギーの頻度を上げてしまう可能性があるので注意しましょう。

皮膚からアレルゲンが侵入して食物アレルギーを起こす

口からアレルゲンを少しずつ摂取する訓練はアレルギーの克服に効果的なのですが、皮膚からアレルゲンが体内に侵入するのはアレルギーを悪化させてしまうことがわかっています。
最近問題になっているのは、食べ物を皮膚に塗るスキンケアです。少し検索すると、ヨーグルトやハチミツを使ってパックするような方法がインターネット上に出てきます。「食べられるものだから、皮膚に塗っても安心」と感じてしまいがちですが、皮膚から食べ物が侵入することでアレルギーの引き金になってしまう可能性があります。

特殊なアレルギーもある

特殊なアレルギーもある
近年見つかってきた、ちょっと特殊なアレルギーについて紹介します。

口腔アレルギー症候群

口腔アレルギー症候群は成人女性に多いアレルギーで、口の中だけが痒くなるという特徴があります。特定の果物を食べると喉が少しイガイガする、という方は、口腔アレルギー症候群かもしれません。
果物と花粉は似たような成分を含んでいるため、花粉症の人は果物に食物アレルギーを起こす確率が高くなります。この場合は、花粉症の治療をしっかりおこなうことでアレルギー症状が軽くなる可能性があるようです。

食物依存性運動誘発性アレルギー

特定の食べ物を食べたあとに運動をすることで誘発されるアレルギーが食物依存性運動誘発性アレルギーです。
まれなアレルギーですが、蕁麻疹や呼吸困難といった症状が出ます。症状は口腔アレルギー症候群と比較すると重篤で死亡例も報告があります。アレルゲンの摂取単独・運動単独では症状がでませんので、食後に運動をしないように気を付けることが最大の予防です。

まとめ

食物アレルギーは、近年増加傾向にあります。
子どもの頃に発症する食物アレルギーの多くは、訓練次第で少しずつ良くなり、食べられるようになることも多いです。アトピー性皮膚炎との関連があるため、食物アレルギーの改善のためには皮膚のケアをしっかりおこないましょう。
口腔アレルギー症候群、食物依存性運動誘発性アレルギーといった特殊な食物アレルギーも見つかっています。
適切な対応をとることで、食物アレルギーを克服したり、症状を落ち着かせることができます。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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