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健康の科学

自宅でできる育毛の方法

最近抜け毛が増えた・髪にツヤがない・ボリュームが減ったなど、髪のことで悩んでいませんか?薄毛とまではいかないけれど、いずれそうなるかもしれないという漠然とした不安を持った方にも、ぜひ読んでいただきたい記事です。抜け毛は加齢によるものだけではなく、間違ったヘアケアや栄養不足、寝不足やストレスでも起こります。今回は育毛とは何か・育毛から期待できる効果・自宅でできる育毛の仕方などについてわかりやすくまとめました。

日置医院長

この記事の執筆者
日置クリニック 院長
日置 正人 医学博士

【経歴】
昭和56年3月 
大阪市立大学医学部卒業
昭和63年3月 
大阪市立大学大学院医学研究科卒業
平成5年4月 
医療法人紘祥会 日置医院開設

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育毛とは

育毛とは頭皮の血行を促進し頭皮を健康に保つことにより、毛髪を育てることをいいます。育毛と混乱されがちな言葉に発毛があります。発毛とは毛髪が抜け落ちてしまった部位に、新しく毛髪を生やして育てることをいいます。
育毛が必要な頭皮の状態は、血行不良などで毛髪が育ちにくくなっており、抜け毛が目立ち毛髪が細くなっています。これに対して発毛が必要な頭皮の状態は、脱毛が多く薄毛になり地肌が見えています。

頭皮に毛髪が十分残っている状態で行うのが育毛で、発毛とははっきりと区別することが必要です。発毛は医薬品を使ったり病院での治療が必要になったりしますので、ここでは自宅でできる育毛の方法について話を進めていきます。

育毛から期待できる効果とは

育毛から期待できる効果とは
育毛といえば、育毛剤を使うのが一般的です。育毛剤は医薬部外品で、育毛・養毛効果、脱毛予防などの効果が期待でき、頭皮環境を整える成分が配合されています。育毛剤を使用する他、大事なのはシャンプーの仕方です。シャンプー時には指の腹または専用のブラシなどで頭皮を優しくマッサージして、頭皮の血行を促したりすると効果的です。

適切なケアにより頭皮の汚れ落としと保湿を行い、マッサージによって血行を促進し頭皮に栄養が行き渡ると、頭皮環境が良くなります。髪に栄養が行き渡るようになると、髪は健全に育ちヘアサイクルも整いはじめ、育毛・養毛効果が期待できます。シャンプーなど自分でできるケアは、ときに間違った方法で頭皮の状態を悪化させる場合もあるため、正しい方法を知ることは大切です。

育毛の方法

正しい育毛の方法を知り、髪や頭皮を意図せず傷つけたりしないようにすることは、育毛効果を得るためにはとても大事なことなので、ここで確認しましょう。

正しいシャンプーの仕方

シャンプーの際には摩擦を抑えるためにもしっかりと泡立てるようにして、指の腹で優しくマッサージをするように洗います。爪を立ててゴシゴシ洗わないように気を付けてください。シャンプーの種類よりもむしろ、頭皮に傷をつけないように洗う方が重要です。
長い時間洗いすぎるのも、頭皮と毛髪にはよくありません。すすぎはシャンプー剤が残らないように、十分にお湯で流します。熱すぎるお湯は頭皮のうるおいをさらに奪ってしまうので、少しぬるめのお湯を使うようにしましょう。

頭皮マッサージで血行を促す

頭には血行を良くするツボがいくつかあります。頭頂部にある百会、そこから左右に少しずれたところにある通天、首後ろ側にある太い筋肉の外側にある窪みが天柱、その1センチほど外側の風池。これらを爪で頭皮を傷つけないように気をつけながら気持ちがいいと感じる強さで指圧します。シャンプーの時や育毛剤を使うときに、行うと習慣化できます。栄養素が血流に乗り頭皮の隅々にまで届けられるので、育毛効果が期待できます。

育毛剤を使う

頭皮に埃や皮脂がたくさんある状態では育毛剤が浸透しにくいため、育毛剤を使うタイミングはとても大切です。ベストなタイミングは、シャンプー後、髪を乾かした後。頭皮に育毛剤が浸み込みやすくするように、毛髪が長い人は分け目を作るとよいでしょう。
適量を塗布したら頭皮になじむまで待ってから、頭皮マッサージを行います。ツボを意識しながら指圧すると、血行促進にもなり効果的です。

十分な睡眠をとる

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、細胞や組織の修復を行い新陳代謝を促します。成長ホルモンが最も多く分泌されるのは午後10時から午前2時なので、この時間帯には寝るようにしましょう。睡眠の質を高めるため、食事は就寝3時間前までにすませ、パソコンやスマホの使用は2時間前までにします。また濡れたままの髪で寝ると頭皮に雑菌が繁殖しやすいので、健全な頭皮を維持するためには洗髪後すぐにドライヤーで髪を乾かす習慣作りが必要です。

ストレスを溜めない

普段は交感神経と副交感神経がバランス良く働いて、心拍や血圧その他内臓の動きなどを調整します。しかしストレスを受け続けると、交感神経が優位に働いて身体の緊張状態が続きます。その結果血流が悪くなり、頭皮に十分な血液が流れなくなることが薄毛になる原因の一つです。交感神経が働いているとホルモン分泌にも影響があり、抜け毛を増やします。
ストレスを溜めすぎないよう、休養や気分転換など自分なりのストレス解消法を持つことが必要です。

バランスのとれた食事

髪はケラチンというタンパク質で構成されているので、タンパク質またはケラチンを構成しているシスチンなどのアミノ酸が含まれる食品(肉類・大豆・昆布など)がおすすめ。その他ビタミン類・ミネラル類は頭皮を健康に保つためには必要で、バランスよく摂取するようにしましょう。ミネラルのうち亜鉛は、AGAの原因ともいわれる5αリダクターゼを阻害する作用があるので、男性には亜鉛を含む牡蠣や豚レバーもおすすめです。

フコイダンに期待できる育毛効果

フコイダンに期待できる育毛効果
毛髪を健康に育てるためには、食事からの栄養摂取は欠かせません。近年コンブやモズクなどの褐藻類が持つぬめり成分の一つであるフコイダンに、育毛効果が期待できることが報告されています。ヘアサイクルにはいくつもの細胞増殖因子が関わりますが、その中に毛髪を作り出す毛母細胞の増殖を促進する、FGF-7という因子があります。毛乳頭細胞にフコイダンを添加して培養すると、フコイダンを添加していない細胞ではFGF-7がゼロだったのに対し、フコイダンを添加した細胞ではFGF-7が産生されていました。※
この報告はシャーレ内で行った実験結果ですが、FGF-7を産生するフコイダンの育毛効果に期待が高まっています。

※:[研究開発レポート]アデランスプラス 2013 Autumn Vol.01, 15-17p

フコイダンについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。育毛以外に、抗がん作用や抗アレルギー作用など、さまざまな健康問題へのアプローチが報告されています。

>>フコイダンとは何か?種類や成分と健康への影響について解説

育毛習慣で健やかな頭皮と髪を維持

脱毛が進んでしまう前に育毛を始めると、効果的といわれています。抜け毛や髪の量が気になる前から、育毛を意識することが大切です。育毛は短期間で効果を期待できるものではなく、継続することが大切。まずは負担にならないように簡単にできそうなことから始めて、習慣化したら一つずつ項目を増やしていくのがおすすめです。
この記事で紹介した育毛の方法を参考にして、健康な頭皮とハリ・コシ・輝きに満ちた髪を育てましょう。

フコイダンには試験レベルの研究結果も多いですが、既に次のような作用が実証されております。

抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用

中でも注目したいのは、日本の死因第1位であるがんに対する作用です。

がん治療の統合医療においてフコイダンは、抗がん剤との併用が可能であり、かつその効果を高めたり、副作用を軽減したりすると期待されています。

>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ

毎日の食事に気軽に取り入れられることから、治療だけではなく予防のための活用も可能。

フコイダンは、様々な病気に対する良いアプローチを見込める成分です。健康維持にぜひお役立てください。

そんな美容と健康に対してさまざまな作用をもたらすフコイダンを効率的に摂取できる方法として、最近では「中分子フコイダンドリンク」にも注目が集まっています。

毎日飲むだけで簡単に続けられるので、フコイダンに興味がある方はぜひ、こちらもあわせて検索してみてはいかがでしょうか。

「中分子フコイダンドリンク」で調べると、中分子フコイダンや中分子フコイダンドリンクについてさらに詳しい情報を得ることが可能です。

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この記事の執筆者
日置クリニック コラム編集部

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