2021.08.31
がん胃粘膜を強くする食事とは?原因も合わせて解説
「胃が弱い」「胃もたれしやすい」など、胃の症状でお困りの方はいませんか?
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方は全国に20万人もいるそうです。
胃の調子が悪いと、食事が思うように取れず、パフォーマンスに影響することもあるでしょう。
今回は、胃の粘膜が荒れる原因を解説するとともに、胃の粘膜を強くするためにできることをご紹介します。
目次
胃炎の原因は大きく3つ
胃の粘膜が傷ついたり薄くなったりすることで、胸やけや痛みなどさまざまな症状を呈します。
胃炎の原因は一体何なのでしょうか?
ストレス
ストレスがかかると、胃液がいつも以上に分泌されるため、胃の粘膜を傷つけてしまいます。
ストレスというのは、なにも精神的なものだけではありません。
過労や睡眠不足、タバコなども、体にとってはストレスの一種です。
タバコに関しては、今現在吸っていることで、胃や十二指腸に穴があくリスクが10倍にまで跳ね上がります。※1
禁煙すると、喫煙したことのない人と同程度までリスクを下げられますので、胃が弱い方は禁煙を検討しませんか。
アルコールや香辛料
アルコール、香辛料などの刺激物は、粘膜を傷つける物質の代表です。
アルコールは、適量であれば胃の血流を良くし体によい方向に働くのですが、大量に摂取すると粘膜のバリアを壊してしまいます。
また、食道の筋肉がゆるむことで食べ物や胃液の逆流が起こりやすくなり、逆流性食道炎を引き起こすことも。ほどほどの摂取にとどめましょう。※2
唐辛子やチリなどの香辛料は、多量に摂取しすぎると胃粘膜の刺激になり、炎症を起こしてしまいます。
一方で、少量であれば胃の血流改善や粘膜の強化、食欲増進などのメリットもわかっているようです。※3
現在のところ、適量がどのくらいかはまだわかっていません。
「胃の調子が悪いな」という時には、辛いものを控えた方がよいでしょう。
ピロリ菌
胃炎の原因としては、ピロリ菌も有名です。 じつは、ピロリ菌は存在するだけで胃の粘膜を弱らせてしまいます。※4
ピロリ菌がすみついていると、胃の粘膜がうまく作れません。
その結果、胃粘膜が薄くなることを粘膜が”萎縮”すると言い、胃の見た目までもが変わってしまいます。
健康な胃は内側に細かいひだがたくさんありますが、萎縮した胃は、ひだが太くなっていたり、表面がつるっとしていたりするのです。
また、胃炎は症状が似ている「胃潰瘍」と間違えられることもあります。胃潰瘍は胃の粘膜が傷ついてしまう状態です。胃酸やヘリコバクター・ピロリ菌などが関係することがあります。胃潰瘍について詳しく下記で説明しているので、ぜひ参考にしてください。
※4 Helicobacter pylori(Hp)感染胃炎の自然史理解に基づく胃癌診療
胃の粘膜によい食べ物とは?
胃の粘膜を傷つけない・保護するような食べ物は何かあるのでしょうか?日常的に取り入れやすいものをご紹介します。
胃にやさしい食べ物
胃にやさしい食べ物というのは、消化がよいものを指します。
大根・にんじん・白菜・卵・白身魚などは消化がよく、胃の調子が悪いときでも食べやすいでしょう。
反対に、食物繊維が多いものや脂肪分が多いお肉などは、消化の際に負担になりやすいため、調子が悪いときには控えめにするとよいです。
牛乳は胃酸を中和してくれる
「牛乳が胃に膜をつくる」という説を聞いたことがあるかもしれませんが、この説はあまり信ぴょう性がないとわかっています。
牛乳は胃酸を中和する働きがあるので、刺激が少なくなり、胃の粘膜の保護につながるというのが正しいです。
また、消化の負担が少ないたんぱく源なので、胃に負担をかけずに栄養をサポートすることができます。
一方、脂肪分が多めではあるので、胃がもたれやすい方、胃がムカムカしている方はあまり摂りすぎないようにするか、低脂肪の製品にしましょう。
リンゴやブドウのポリフェノールが胃を守る
リンゴやブドウに含まれるポリフェノールは、胃の粘膜を保護する働きがあります。
さらに、リンゴにはピロリ菌の増殖を抑える効果、ブドウにはアルコールによって引き起こされる胃の不調を緩和する効果も。
他にもポリフェノールが含まれる食品はいくつかあり、ポリフェノール全般が胃によい効果をもたらすことがわかっています。※5
毎日リンゴやブドウを食べるのは難しいかもしれませんが、いろいろな食品からポリフェノールを摂取できるとよいですね。
調理方法で工夫を
調理方法を変えることで胃の負担を減らす方法もあります。
「茹でる・煮る」の調理で、脂肪分が落ち、食物繊維が柔らかくなるため消化しやすくなります。
また、「揚げる」調理は、高温で火を通すことでタンパク質が硬くなるので、消化が悪くなる原因です。
胃の調子が悪いときには、「揚げる→焼く→茹でる・煮る」と調理方法を変えてみましょう。
ピロリ菌の除菌も効果的
ピロリ菌がいる場合には、何よりも除菌が効果的です。
ピロリ菌がすみついている限り、胃の粘膜が荒れることは避けられません。
胃にピロリ菌がいるかどうかは、採血など簡単な検査で調べることができます。
治療も、薬を1週間飲むだけなのでとても簡単です。
胃がんのリスクにもなるので、早めの対処がよいとされています。
一度、検査してみてはいかがでしょうか。
まとめ
胃炎、胃潰瘍など胃の症状で悩んでいる方は少なくありません。
ストレスだけでなく、日常生活の何気ない習慣であるタバコ、アルコールなども胃粘膜を傷つける原因になります。
胃の調子がよくない時には、消化によいものを選ぶ、消化によい調理方法をするなど意識してみましょう。
また、ピロリ菌が存在する限り、胃潰瘍や胃がんのリスクは減りません。一度は検査を考えてみませんか。
また、もずくやめかぶ、昆布に含まれる「フコイダン」という成分には抗ピロリ菌作用、抗がん作用があることが報告されています。
ピロリ菌感染、胃がん予防に積極的に食事に取り入れてみてくださいね。
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