2021.10.04
健康の科学アレルギーは4種類。代表的なアレルギー疾患や症状は?
アレルギーには、4種類あるということをご存じですか?
アレルギーと聞くと、食物アレルギーや花粉症を思い浮かべる方が多いでしょう。じつは、この2つは同じ種類のアレルギーです。
今回は、4種類のアレルギーについて簡単に解説します。意外な病気がアレルギー疾患とわかるかもしれません。
目次
アレルギーは免疫の過剰反応のこと
アレルギーは、白血球・抗体などといった免疫を担う細胞・タンパク質が過剰に反応を起こしたものです。似たような症状を指す「過敏症」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?過敏症は、薬や柔軟剤などの物質に体が反応し、かゆみや頭痛、めまいなどを起こすこと。白血球などの免疫細胞が関わっていないので、アレルギーとは異なる反応です。
アレルギーのうち、アレルギー性鼻炎を持つ人が近年増えてきています。子どもでは結膜炎も増えています。喘息や結膜炎は全体的に横ばいです。何らかのアレルギーを1つでも持つ人は、日本人の3人に1人といわれています。
4種類のアレルギーの違いとは?
それぞれのアレルギーについて、具体的に紹介していきます。ひとくちにアレルギーといっても、4種類は似て非なるメカニズムで起きているのです。
I型アレルギー
食物アレルギー、花粉症、アトピー、アナフィラキシーなどの有名なアレルギー疾患のほとんどがI型アレルギーに該当します。IgE抗体というタンパク質が中心となったアレルギー疾患です。
原因物質であるアレルゲンと接触してすぐに、IgE抗体が過剰に作られます。IgE抗体はマスト細胞という白血球と結合しており、アレルゲンを認識するとマスト細胞にヒスタミンを出すように命令します。
ヒスタミンは、鼻水やくしゃみ、咳、かゆみなど、一連のアレルギー症状の源になる物質。花粉症やアトピーには、このヒスタミンが作用しないようにブロックする薬を使用します。
II型アレルギー
II型アレルギーは、本来は外敵を攻撃するためのIgG抗体・IgM抗体が、自分の細胞を間違えて敵だと認識して起こるダメージ反応です。抗体に敵と認識されることで、自分の細胞が溶かされてしまう、機能が低下してしまうなど、体にとって不都合が起こります。
自己免疫性溶血性貧血、バセドウ病、血小板減少性紫斑病などの疾患が代表的です。
III型アレルギー
III型アレルギーは、関節リウマチがよく知られています。
過剰に作られた抗体が、自分の組織(内臓)などを攻撃することで生じる反応です。抗体は血流に乗って運ばれるため、全身のあらゆる組織で炎症が起こる可能性があります。
関節リウマチの場合、ステロイド薬や抗体医薬品と呼ばれる注射薬を使用することで、炎症物質を抑えることが可能です。
IV型アレルギー
IV型アレルギーには、T細胞という名前のリンパ球が関与しています。
体に異物が侵入して来たとき、その異物を記憶しておくのがT細胞です。記憶しているので、次にまた同じ異物が侵入してきたとき、すぐに対応することが可能に。
T細胞は、以前に記憶した異物を見つけると炎症を起こしたり、その異物をやっつけたりするための物質を周りに呼び寄せます。炎症が長引くと、皮膚などが赤く腫れ上がる・肉芽腫ができるなどの変化がみられます。
薬剤に対するアレルギー反応である中毒性表皮壊死症や、移植後の拒絶反応、アレルギー性接触性皮膚炎などが代表的なIV型アレルギー疾患です。
アレルギーの検査方法は
検査方法は、アレルギーの種類によって異なります。
I型アレルギーの場合、血液中のIgE抗体を測定する検査や、皮膚にアレルゲンを少量付着させて反応を見るスクラッチテスト(プリックテスト)が代表的です。
II型・III型アレルギーは、血液中の特定の抗体を測定する試験が一般的。
IV型アレルギーの検査はI型アレルギーと似ています。皮膚に原因物質を貼り付けて反応を見るパッチテスト、採取した血液に原因物質を加えてリンパ球の変化を確認するリンパ球刺激試験などがあります。
まとめ
今回は、4種類のアレルギーの違いと、アレルギーの検査方法について簡単にご紹介しました。意外な病気がアレルギー疾患とわかったかもしれません。
アレルギー疾患は、I型は抗ヒスタミン薬など、それ以外のほとんどの疾患では免疫の過剰な働きを抑える薬を使うことで対処できます。アレルギーで何かからだの不調がある方は、医療機関を受診してください。
アレルギーに関してもっと知りたいという方は、以下の記事もおすすめです。併せて目を通してみてくださいね。
>>食物アレルギーの仕組みや症状
>>抗アレルギー作用とは?アレルギーが起こる仕組みなどを解説
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