2024.04.04
がん皮膚がんのセルフチェック方法|ほくろ・シミとの見分け方と受診の目安を解説
「最近、シミやほくろの形が変わってきた気がする」「これって皮膚がんなのでは?」と不安に感じたことはありませんか。皮膚がんは、体の表面に現れるため早期発見しやすい一方で、シミやほくろと見分けが付きにくいという特徴もあります。
この記事では、皮膚がんのセルフチェック方法を中心に、有棘細胞がん・基底細胞がん・悪性黒色腫(メラノーマ)といった代表的な皮膚がんの特徴、見逃しやすいサイン、受診を検討すべきタイミングまでをわかりやすく解説します。日常生活のなかでできるセルフチェックの参考にしてください。

(参照:表皮・真皮・皮下組織|皮膚の構造と機能①|看護roo![カンゴルー]、https://www.kango-roo.com/learning/8722/)
目次
皮膚がんの種類とセルフチェック方法
皮膚がんにはいくつか種類があり、発生する細胞や進行の仕方、悪性度はそれぞれ異なります。多くの皮膚がんは見た目がほくろやイボ、シミに似ているため、一般的には判断がしにくいのも事実です。
日常的に皮膚の状態を観察し、いつもとは違う変化に気付くことが早期発見への近道です。ここでは、代表的な皮膚がんである「有棘細胞がん」「基底細胞がん」「悪性黒色腫(メラノーマ)」について、それぞれの特徴と、自分で確認できるセルフチェックのポイントを解説します。
有棘(ゆうきょく)細胞がん
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(参照:有棘細胞癌|東京医科大学病院 皮膚科、https://www.tokyo-med.ac.jp/derma/patient_care/symptom/shuyo/skin_tumor/scc.html)
有棘細胞がんは、表皮の角化細胞に発生するがんです。腫瘍細胞の形が表皮の有棘細胞に似ているため「有棘細胞がん」と名付けられています。約4割は顔に生じますが、手の甲や頭、ふくらはぎなどにも見られます。女性より男性に多く、好発年齢は80代といわれています。
考えられる原因としては、数種類の遺伝子変異による発生が挙げられます。その他、紫外線や放射線、発がん物質やウイルスなども要因として考えられています。
有棘細胞がんは、初期の頃には火傷の瘢痕(傷跡)のような症状や、日光角化症などの病変として生じます。徐々に角質でおおわれたカリフラワーのような、赤く硬い結節が形成され、進行してくると潰瘍ができて悪臭をともなうこともあります。
基本的な治療は手術が第1選択です。手術で確実に切除ができれば、高確率で治癒するがんで、5年生存率はほぼ100%です。
有棘細胞がんのセルフチェック方法
- 新たにできたしこりや隆起
- 傷が治りにくい
- 表面がかさぶた→出血→潰瘍化を繰り返す
- 周囲が赤く硬くなっている
- 日光に当たる部分(顔・手・首)にある
有棘細胞がんでは、がん化する前に起きる症状は、人によってそれぞれです。日焼けにより日光角化症から進展する場合もあれば、イボ状のものからがん化したケース、さらにはほくろ状のものからがん化したケースもあります。紫外線との因果関係が考えられているため、近年では紫外線の強いオーストラリアなどで急増しているがんの1つです。
顔の他に、足の指や手の指などにも生じることがあり、これは歩行時の慢性的な刺激によるものと考えられています。その他にも火傷などの深いダメージを負った部分のがん化や、イボやウオノメからのがん化も見られます。皮膚の細胞に対して、一定のダメージが長く加わることにより生じるがんといえるでしょう。
チェックリストすべての内容が該当するわけではありませんが、気になることが一つでもあれば、専門医への相談を検討しましょう。
基底細胞がん
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(参照:基底細胞癌|東京医科大学病院 皮膚科、https://www.tokyo-med.ac.jp/derma/gairai/gairai_bcc.html)
基底細胞がんは、日本人に比較的生じやすい皮膚のがんです。高齢者に発症しやすく、なかでも顔の中の目の周り、鼻の頭、唇の上部分、耳の周りに見られます。発症要因として考えられているのは、第9染色体上の遺伝子変異です。
初期には、表皮の一番下にある基底層の細胞が増殖して、紫から黒っぽい小さな腫瘤となって生じます。表面は滑らかで光沢のある結節が特徴です。進行してくるとともに中央部分に潰瘍ができます。皮膚がんのなかでは比較的転移しにくいがんです。基底細胞がんの基本的な治療は手術で、切除してきちんと取りきることができれば、ほとんどの場合完治できるでしょう。
基底細胞がんのセルフチェック方法
- 光沢のある真珠状の隆起
- 中心がへこんだ斑点
- だんだん大きくなるシミやほくろのような点
- 痛みはなくても出血やかさぶたを繰り返す
基底細胞がんは、はじめはほくろのようなものができ、長い時間をかけてがん化するケースや、火傷や怪我の跡からがん化することもあります。
ほくろのような濃い黒色の点がいくつもできたり、それが重なった状態が最初の異変としてとらえられることもあります。形はまだら状や扁平上の形、山なり、半球などさまざまです。
顔面のシミがだんだん濃くなってきて不規則な形になり、痛みやかゆみがない場合には、皮膚科の専門医の受診を検討しましょう。
悪性黒色腫・メラノーマ
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(参照:皮膚がんの基礎知識|東京医科大学病院、https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/cancer/skin/knowledge.html)
悪性黒色腫は、皮膚の中のメラノサイトと呼ばれる部分に発生するがんです。皮膚がんのなかでも悪性度は比較的高めで、転移しやすいという特徴があります。紫外線の影響を受けやすいので、近年世界的に増加傾向です。
発生要因として、いくつかの遺伝子異常があります。他にも、オゾン層破壊による紫外線の増加も因果関係として指摘されています。
悪性黒色腫は、顔や体、手足、足の裏などの他に、爪や口の中、外陰部、肛門などにも生じます。ほとんどは小さな黒色のまだらとして始まるので、ほくろとの鑑別がしにくいのも特徴です。
基本的な治療は手術ですが、進行例でリンパ節転移などが確認できれば、リンパ節郭清術や化学療法を追加して治療することもあります。近年では免疫チェックポイント阻害薬を治療に使うことが承認され、今までの化学療法を上回る治療成績が確認できています。
悪性黒色腫・メラノーマのセルフチェック方法
- 1〜2年で倍以上に大きくなった
- 褐色から黒色に変わった
- 丸かった表面がデコボコしたりいびつな形になっている
- 赤や黒褐色無色などの皮膚の色が混合している
- 硬さが均一ではなく周辺に浸潤してきた
- 周囲に切れ込みができたり形が不形成になった
悪性黒色腫やメラノーマを始めとしたシミやほくろから生じることの多いがんは、他のシミやほくろと鑑別がつきにくく、知らず知らずの間に進行してしまうことも珍しくありません。
シミやほくろは誰にでも生じるもので、すでに長年同じ場所に生じている人も少なくないでしょう。ほくろの形やシミの形もいろいろで、「これはほくろ」「これはシミ」と一概にはいえないのも、鑑別に悩む要因です。一般的に正常なほくろの表面は滑らかで、角化したりザラザラしていることはありません。
セルフチェックポイントに挙がっている症状があっても、必ずしも悪性腫瘍とは限りませんが、悪性に変わりやすいものもあります。気になる場合には一度、皮膚科専門医への受診を検討しましょう。
その他の皮膚がん
有棘細胞がん、基底細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)は、皮膚がんのなかでは比較的よくみられるものです。その他にも、皮膚のがんにはいくつかの種類があります。
- ボーエン病
- 乳房外パジェット病
- 血管肉腫
- 皮膚リンパ腫
- 皮膚付属器がん
表皮内にとどまる早期の皮膚がんで、進行すると有棘細胞がんへ移行することがあります。
外陰部や肛門周囲などに発生しやすく、湿疹やただれと誤認されやすいがんです。
血管の内皮細胞から発生する悪性度の高いがんで、高齢者の頭部や顔面に多く見られます。
皮膚に現れるリンパ系のがんで、赤い斑点や発疹、かゆみが生じるのが特徴です。
汗腺や皮脂腺など皮膚の付属器から発生するまれながんで、診断には病理検査が必要です。
ほくろ・シミに見えるがんに注意

皮膚がんのなかでは、一見すると「ただのシミ」「昔からあるほくろ」に見えるものも少なくありません。特に初期段階では自覚症状が乏しく、見た目の変化に気付かないまま進行してしまうケースもあります。
【注意】レーザーによるシミ取り治療
シミやほくろを、炭酸ガスレーザーやレーザー治療で取り除く美容医療がありますが、皮膚がんを見落とすリスクになりえることに注意しましょう。
もし除去したシミやほくろのなかに悪性の細胞があったとしても、レーザーで治療すれば色味のある部分が瞬時に蒸散して破壊されてしまうため、悪性細胞の病理検査ができなくなってしまいます。
万が一悪性で、転移していれば、化学療法などの全身治療を受ける機会を逃してしまいます。良性か悪性かはっきりしない場合、症状として悪性が疑わしい場合は皮膚科専門医を受診し病理検査を受け、必要であればしかるべき治療を受けることが重要です。
なお、一般的にはほくろが悪性黒色腫などの悪性細胞である確率は1万分の1程度といわれています。かなりの低確率なので過度な心配は不要ですが、気になる場合は皮膚科の専門医の診察を受けることを検討しましょう。
皮膚科診療においてはAIの台頭が目覚ましい
近年、医療業界においてはAIによる診療の補助が活発におこなわれています。皮膚科診療においても例外ではありません。近畿大学医学部の皮膚科主任教授である大塚敦司氏が発表した情報によると、皮膚科診療におけるAI診断の精度に関しては、専門医とほぼ同等程度の70%以上という結果が示されました。
引用:専門医と最新AIの診断精度に有意差なし、皮膚科領域で|m3.com
なかでも典型例に関しては、非常に高い正答率を出したと提言しています。
写真を撮ってAIに聞いてみるのも一つのセルフチェック方法
ChatGPTやGeminiなどは、医療の現場だけでなく日常生活のなかで一般の人々も多く活用しているAIです。皮膚のがんは、専門医でも判断に迷うほど難しい症例も少なくありません。医療でもAIを診療の補助として活用できる可能性が示唆されているため、ご自身のスマートフォンで写真を撮ってAIに聞いてみるのも、1つのセルフチェック方法として活用できそうです。
とはいえ、AIが示した結果をそのまま鵜呑みにするのは危険です。最終的には医師の診察と判断、各種検査によって診断は確定します。
AIはあくまで受診の補助として活用し、皮膚がんが疑われる場合は早めに皮膚科専門医を受診しましょう。
医療現場で使われる「ABCDE」チェックでセルフチェック
医療現場では、皮膚がんを見分ける指標の1つとして、以下の「ABCDEチェック」が用いられています。
B:境界がギザギザ
C:色が均一でない
D:直径6mm以上
E:急に大きくなる・色、形状変化がある
これらのチェックポイントは、セルフチェックにも活用できます。判断に迷うこともあるかもしれませんが、1つでも当てはまれば皮膚科の受診を検討するのもよいでしょう。
皮膚がんの治療法
皮膚がんの治療は、がんの種類・大きさ・深さ・転移の有無・患者さんの年齢や全身状態によって大きく異なります。一般的には、早期であれば手術による切除が第一選択で、しっかりと切除できた場合の予後は非常に良好です。
しかし、高齢である、手術に抵抗がある、持病のため侵襲的治療が難しいなど、標準治療を選択できないケースもあります。手術が選択できない場合に、補完的な選択肢として注目されているのが「フコイダン療法」です。
フコイダン療法
フコイダン療法とは、海藻由来の多糖類「フコイダン」を摂取し、免疫調整作用・抗炎症作用・アポトーシス誘導作用などの働きを利用して、がん治療をサポートするアプローチです。
薬剤ではなく食品成分なので副作用が少なく、高齢者や手術が難しい患者さんでも取り入れやすい点が特徴です。

当院で、皮膚がんの治療としてフコイダン療法単独で症状が軽快した例を紹介します。こちらの患者さんは95歳の有棘細胞がん(皮膚がん)ステージ1の患者さんでした。中分子フコイダン療法を単独で実施した症例があります。
- 左手の甲に1.5cmほどの湿疹様病変が1年間持続
- 生検の結果、有棘細胞がんと診断
- 高齢・入院拒否のため手術はおこなわず、中分子フコイダンドリンクを1日1本、6週間摂取
- 6週間後、隆起していた病変が平坦化し、発赤のみが残る状態に改善
- 摂取中止後も2年6ヵ月間、病変の悪化なし
患者さんの希望によって、フコイダン療法以外の治療法を取り入れずに症状が軽快した例です。詳しくは当院の以下の臨床報告も参照してみてください。
まとめ
皮膚がんは初期の頃には自覚症状が乏しく、ほくろやシミ、イボ、ちょっとした怪我と鑑別がつきにくいものです。皮膚がんのセルフチェックは、皮膚科受診を検討するための重要な第一歩。とはいえ、セルフチェックだけで良性・悪性を正確に判断することはできません。形や色の変化、急な増大、治りにくい傷などが見られた場合は、早めに皮膚科専門医を受診の検討をすることが大切です。
皮膚がんは早期に発見し、適切な治療をおこなえば完治が期待できるケースも少なくありません。過度に不安になりすぎず、「気付いたら相談する」という心構えで、セルフチェックを健康管理の1つとして役立てましょう。
近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。
なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。
フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。
それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。
「中分子フコイダン」を用いた臨床結果の一例を紹介しています。どういった症状に効果があるか具体的に知りたい方は臨床ページをご覧ください。
>>「中分子フコイダン」を用いた臨床結果
>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ
がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。
がんの種類を知る
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