2024.10.25
がんがんを告知されたときには?自身・知人の両方の場合を解説
「がんが見つかりました」と伝えられるのは、誰にとっても大きな衝撃です。
がんは、現在のところ完治の難しい病気のひとつで、副作用のつらい治療をするというイメージを持つ方も多いでしょう。
今回は、告知の意味、そして、告知されたあとの気持ちの整理の仕方や、どう接したらいいかなど、こころの対処法について解説します。
目次
がんの告知についての歴史
まずは、なぜ告知がおこなわれるようになっているのか?、それは誰のために行うのか?について解説します。※1
がん告知の意味を理解しましょう。
以前は積極的に告知しなかった
ドラマや小説などで、胃がんを胃潰瘍と伝えた、などの描写を見たことがあるかもしれません。実際、以前は「あなたはがんです」と積極的に伝えていませんでした。
本人だけでなく、家族にすら伝えていなかった時代もあります。
告知をしないことで、つらい気持ちにならずに過ごせた場合もあれば、「こんなに痛いのだから、がんなのでは?」「知っていれば、もっと家族と過ごす時間をつくったのに」と苦しさを抱えてしまう場合もありました。
こうした背景から、がんであることを告知し、本人や家族と医療者が相談しながら治療をする、望むような時間を過ごせるよう支援することに変わったのです。
告知は誰のためか?
「自分ががんなんて、知りたくなかった」「家族にがんと伝えたくない」いろいろな思いがあるでしょう。
ひとりひとりの思いは、全く否定されるものではありません。ですが、告知は本人のために行われるものです。
たとえば、抗がん剤を使ったがんの治療は、告知されていないと基本的にはおこなえません。
がんの痛み止めには医療用麻薬を使うこともありますが、やはり告知されていないと説明が難しいです。
どんな治療をして、どんな治療はしないのかについても、告知されているかどうかで、本人の希望も変わってくるでしょう。
また、今の時代はインターネットでなんでも調べることが出来てしまいます。
隠していても、薬などを調べて「自分はがんなんだ」と知る可能性も否定できません。
ひとりでショックを受けてしまう事態を避けるためにも、タイミングを見計らってきちんと告知をすることが望ましいのではないでしょうか。
実際、報告によって数字はばらつきがありますが、2016年の調査では最大で94%の患者が告知を受けているようです。※2
※2 がん診療連携拠点病院等 院内がん登録 2016 年全国集計報告書.国立研究開発法人 国立がん研究センター・がん対策情報センター がん登録センター・院内がん登録分析室
自分・家族・友人ががんと分かったら
自分や身近な方が「がん」と分かったとき、大きなショックを受けるのは自然なことです。なかなか前向きになれなかったり、日常生活を送れなくなったりする場合もあります。
どのように対処していけばよいのでしょうか。
がんを告知されたご本人
告知を受けると、誰であっても受け止めるまでに時間がかかるものです。
- そんなわけない(否定)
- どうして自分が?(怒り)
- なんでもするから治してほしい(取引)
- 気力がわかない(抑うつ)
こうした4つの気持ちを経て、だんだんと受け止められるようになるといわれています。※3
明るく振舞おう、心配をかけてはいけない、とがんばりすぎず、家族でも医療スタッフでも、気持ちを話すと楽になるかもしれません。
話すのが苦手な方は、日記を書くこと、映画などをみて涙を流すことでも、悲しみやつらさがやわらぐことがあります。
※3 がん患者の心理と心のケア.大谷 恭平ほか.日耳鼻 113.45-52.2010
家族や友人にがんが見つかった方
大切な家族や友人であれば、ショックも大きいものです。
何とか力になりたいと、心を砕く方がたくさんいます。
これまで通りの愛情と思いやりを持って接することで十分ですが、何か気を付けたい方は次の2点を意識してみてください。
・気持ちを理解しようとしている姿勢を示すこと
完全には理解できなくても、「そうなんだね」「それはつらいと思う」など、理解しようとする気持ちを伝えることが、本人の支えになります。
本人は、怒ったり心を閉ざしたり、時には周囲の人に対して嫌なことを口にしてしまうこともあるかもしれません。
どんな状態でもそばで支えてくれる人の存在が、告知のショックを受け止めるために必要です。
・情報を取り入れすぎないこと
少しでも良くなってもらいたいという気持ちはよく理解できますが、情報の吟味はしっかりおこないましょう。
ネットには、効果のたしかでない民間療法やサプリなどの情報もたくさんあります。
本人の希望を第一に、医療者の意見も踏まえながら取り入れましょう。
まとめ
今回は、がんの告知という、自分や家族にとって非常にショックの大きな出来事の意味やこころの対処法についてお伝えしました。
がんの告知は、これからの人生をどのように過ごしていきたいか、自分で決めるためにおこなわれるものです。告知を受けたあとも自分の思うような毎日を過ごせるよう、こころの受け止め方を知ってもらいたいと思います。
また、がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。
海藻類に含まれるフコイダンという成分を、機能性を保ちつつ腸管から吸収されやすい分子量に整えたものが中分子フコイダン。抗がん作用をはじめ、以下のような作用も報告されています。
抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用
中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。
中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。
近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。
なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。
フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。
それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。
>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ
がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。
がんの種類を知る
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