2022.03.25
健康の科学生活習慣病を予防する5つのポイント
生活習慣病が国民医療費全体の3分の1を占める状況の中で、国レベルで生活習慣病を予防する取り組みが行われています。その名の通り、長年の生活習慣により発症する病気の総称であるために、予防法としての取り組みは、生活習慣の見直しをすることです。しかし習慣になっていることを変えるのは簡単ではありません。そこで今回は生活習慣病を予防する5つポイントと、継続するための心構え、生活習慣病予防に注目されている食品についても紹介します。
目次
生活習慣病とは
食事・運動・ストレスや飲酒・喫煙などの生活習慣が不適切であることが原因で発症する高血圧症・糖尿病・脂質異常症・動脈硬化症などの総称が生活習慣病です。日本で死因の上位になっているがん・心臓病・脳卒中の要因にもなるため、子どもの頃からの健康的な生活習慣を身につける教育が必要とされています。※1
特に食事と運動は、幼いころから身につけて習慣になるものです。毎日摂取する栄養のバランスが悪く、炭水化物や脂質を摂りすぎると肥満を招き、動脈硬化症や心臓病などのリスクが上がります。また機械は動かさなければ錆びが発生し良い状態が保てないように、身体の機能を正常に保つためには適度な運動も必要です。
生活習慣病予防5つのポイント
食事・飲酒と喫煙・休養・運動・ストレスの5つに分けて、生活習慣病を予防するためのポイントをまとめました。
食生活
日本の主食は米なので、炭水化物の摂りすぎには注意が必要です。タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取するために、主菜・副菜・汁物にはできるだけ多くの種類の食材を使うのがおすすめ。
どの栄養素が不足しても摂りすぎても、健康を保てなくなります。しかし食事の管理を厳しくしすぎると、毎日のことなので継続が困難になるでしょう。そこで毎食ごとに栄養面を厳しく管理するのではなく、一日単位で考えるようにします。またちょっとしたことに意識を向けることで、長い目でみれば食習慣を大きく改善することも可能です。たとえばみそ汁は具をたくさん入れる、薄味を心がける、1日に1回は果物を食べる、腹八分目にしておくなど、少しずつできることからでかまいません。
また、もずくやめかぶ、昆布に含まれる「フコイダン」という成分には抗がん作用があることが報告されているため、積極的に食事に取り入れてみるといいでしょう。
飲酒・喫煙
「酒は百薬の長」という言葉があるように、適度なお酒は血流を良くしリラックス効果もあり、身体に良い影響を与えます。しかしお酒を飲みすぎると肝臓に負担かかり、機能が低下し進行すると肝硬変になります。またアルコールはすい臓がんの原因ともいわれ、依存性も高いので適度な量を守れないことも多く、注意が必要です。
タバコは肺炎・気管支炎など呼吸器の病気になりやすく、がんを発症するリスクもタバコを吸わない人よりも高まります。喫煙により動脈硬化の元凶といわれる活性酸素が体内で発生し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因になるので危険です。胃腸の働きが弱くなり、食欲がわかず栄養を十分に摂取できないことも指摘されています。
休養
身体を休めることはとても重要です。疲労が溜まると仕事上のミスや交通事故だけではなく、不安や抑うつのような精神的な不調に加え、様々な身体的不調も引き起こします。例えばホルモン分泌の乱れによる肥満・高血圧・糖尿病などです。
毎日の休養で最も大事なのは睡眠です。個人差はありますが、一般的には6時間から8時間の睡眠が必要といわれています。睡眠の質も大事なので、心地よく安心して眠れる環境を作ることも必要です。
睡眠以外では週に1日は仕事をせずにリフレッシュできる機会を作ったり、1日に30分でもリラックスしたりできる時間を持つようにしましょう。
運動
運動によってエネルギー代謝を上げると脂肪が燃焼し、肥満を改善することが可能です。さらに中性脂肪も減るので、動脈硬化の原因となるLDLコレステロールが減少します。また運動をすることで血糖値を下げる作用のあるインスリンの働きが良くなるので、糖尿病の予防にもなります。
厚生労働省は継続的な運動を行うことを推進しており、20~65歳は週に2~5回息がはずむくらいの有酸素運動を提案しています。筋力トレーニングを組み合わせると効果的です。またオンラインで様々な室内運動ができる動画も増えているので、必要に応じて利用するとよいでしょう。運動により身体に異常を感じたときには、無理に継続せず医師などに相談してください。※2
ストレス
心や身体が反応する、外部からの刺激をストレスいいます。ストレスをゼロにすることは不可能であり、ゼロにする必要もありません。心や身体への負荷が大きすぎる場合に対処すべきものと考えるとよいでしょう。対人・仕事・家庭・金銭などの問題がストレスになり得ますが、個人の性格・ストレスに対する感受性・サポートを受けられる環境の有無によって感じ方が異なり、対処法も変わります。
ストレスを感じると血圧が上昇し、不安や不眠・身体の不調を招きます。そこから過食やアルコール依存・肥満・高血圧・うつ病・心臓病・脳卒中へと進む危険性があります。休養や運動など、自分らしいストレス発散法を持つようにし、ストレスを溜め込まないことが大事です。※3
※3:気になる病気・健康のこと ストレス・もっと詳しく(大阪がん循環器病予防センター)
生活習慣病の予防に期待できるフコイダン
フコイダンはモズクや昆布など褐藻類の表面に存在するネバリ成分の一つです。フコイダンには抗がん作用・抗糖尿病作用をはじめ、様々な生理活性を持つことが研究により明らかになっています。
フコイダンを抗がん剤と併用することにより、副作用が軽減された臨床結果が得られています。またマウスを使った実験では高脂肪食で誘発される肥満を抑制する効果や、グルコースの吸収を阻害して血糖値の上昇を抑える効果などが認められています。
生活習慣病は多数の病因が重なって発症していることが多く、フコイダンのように多様な生理活性を持つ食品を、患者の治癒能力を高める有用な治療補助剤として補完代替医療で活用される可能性が高まっています。※4
※4:海藻由来フコイダンによる生活習慣病の予防および改善(九州大学大学院細胞工学制御教室)
生活習慣病の予防は始めやすいことから
長年の生活習慣が原因になり発症する生活習慣病は、慣れ親しんだ習慣を変えることが必要になるため、一気に改善するのは困難です。まずは続けられそうな小さな一歩から始めるようにしましょう。運動はあと10分歩くことを目標にしたり、食事はあと2品目野菜を加えたりするなど、取り組めそうなことから手を付けていけば大きな負担になりません。モズクなどの褐藻類を意識して取り入れるのもよいでしょう。
自分に厳しいノルマを課すとストレスになるので、楽しみながらできることを探すことも大事です。気楽な仲間と一緒に取り組むのもよいかもしれません。
フコイダンには試験レベルの研究結果も多いですが、既に次のような作用が実証されております。
抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用
中でも注目したいのは、日本の死因第1位であるがんに対する作用です。
がん治療の統合医療においてフコイダンは、抗がん剤との併用が可能であり、かつその効果を高めたり、副作用を軽減したりすると期待されています。
>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ
毎日の食事に気軽に取り入れられることから、治療だけではなく予防のための活用も可能。
フコイダンは、様々な病気に対する良いアプローチを見込める成分です。健康維持にぜひお役立てください。
そんな美容と健康に対してさまざまな作用をもたらすフコイダンを効率的に摂取できる方法として、最近では「中分子フコイダンドリンク」にも注目が集まっています。
毎日飲むだけで簡単に続けられるので、フコイダンに興味がある方はぜひ、こちらもあわせて検索してみてはいかがでしょうか。
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