2024.10.04
がん子宮頸がん検診は高い?費用の目安とお得に受ける方法を解説
子宮頸がんは、早期に発見できれば治療の負担を大きく減らせるがんのひとつです。しかし、初期にはほとんど症状がないため、定期的な子宮頸がん検診を受けることが非常に重要といえます。検診を受けたいけれども「検診は自費なの?」「費用はいくらかかるの?」と不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、日本では症状がない状態で受ける子宮頸がん検診は原則として自費扱いとなり、医療機関によって費用が異なります。ですが自治体のクーポンや健康保険組合の補助、職場の制度を利用することで、負担を大きく減らせる方法もあるのです。
この記事では、子宮頸がん検診の費用の目安、自費になる理由とできるだけ安く受けるための制度について解説します。
※子宮頸がんの概要については以下の記事を参考にしてください。
>>子宮頸がんとは?その症状と治療法について
目次
子宮頸がん検診は原則「自費」
日本では子宮頸がん検診は、症状の有無にかかわらず定期的に受けることがすすめられています。原則、子宮頸がん検診を医療機関で自由診療として受ける場合、「自費」扱いです。費用は医療機関によっても異なりますが、一般的には3,000〜7,000円前後が目安です。
保険診療が適用されるのは、すでに異常が疑われる症状がある場合や検診で「要精密検査」と判定された場合などに限られます。「子宮頸がん検診」として健康な状態で受ける検査は基本的に自費扱いです。
子宮頸がん検診を安く受ける方法
子宮頸がん検診は自費で受けると費用がかかりますが、公的制度や職場の制度を利用することで、費用を抑えて受けられる場合があります。
自治体が配布する検診チケットを利用する
日本国内の多くの自治体では、20歳以上の女性を対象に子宮頸がん検診の補助券(クーポン)や無料チケットを配布しています。対象年齢や補助額は自治体によって異なりますが、無料または数百円程度で受けられることが多いようです。
自治体にもよりますが20歳・25歳・30歳などの節目年齢に配布されたり、2年に1回「子宮頸がん検診クーポン」が送付される自治体が多いようです。無料クーポンや割引クーポンを利用することで子宮頸がん検診の費用負担を抑えることができます。
健康保険組合の制度を活用する
加入している健康保険組合によっては、子宮頸がん検診の費用補助をおこなっている場合があります。補助額は組合ごとに異なりますが、1,000円前後で受けられるように費用補助が出るケースもあり、実質的な自己負担額を減らせます。
職場が負担してくれる場合もある
企業によっては福利厚生の一環として、婦人科検診の費用を会社が全額または一部負担している場合があります。大企業や健康経営に力を入れている企業では、年に1回の婦人科検診を無料で受けられる制度が整っていることもあります。
子宮頸がん検診を安く受けられるのはどのような人

子宮頸がん検診の費用補助は、自治体や加入している保険組合によって安く受けられる対象の人が異なります。
自治体により異なる
自治体ごとに年齢が設けられていたり、偶数の年齢のときに補助が出るなど独自に条件を設定しているのが一般的です。同じ都道府県内でも市区町村によって制度が異なります。住んでいる地域の情報を確認してみましょう。「自治体名 子宮頸がん検診 クーポン」などで、インターネット上でも調べることができます。
自治体や希望するクリニックに問い合わせて値段を調べる
最新の情報や実際の料金を知りたいときに確実なのは、自治体の公式サイト、保健センター、受診予定のクリニックに直接問い合わせてみましょう。費用だけでなく、利用できる補助制度や予約方法も確認できるため、スムーズに検診を受けられます。

(参照:子宮頸がんを防ぐためには? | 品川区がん情報、https://shinagawa-ganweb.jp/article/2021093000058/)
子宮頸がん検診としておこなわれる検査には以下のものがあります。
- 頸部の擦過診(細胞診)→自治体の補助が出る基本的な検査
- エコー検査(経膣超音波検査)→施設や病院により一緒にすすめられることがある検査、がんがあった場合に見つけられることもある
- HPV検査→HPV感染の有無がわかる
- 生検(組織診)・コルポスコピー→検診で異常が見つかった際に確定診断のためにおこなわれる検査
子宮頸がん発見のための検査や確定診断のための検査は、異常の有無や進行度を判断するために段階的におこなわれるのが一般的です。
公費負担の場合は「頸部の擦過診」(細胞診)
一般的な子宮頸がん検診といわれている検査は、「一次検査」といわれ、精密検査を受けるか否かを判別するための、ふるいわけの検査です。検査の方法は、内診台に上がり「クスコ」と呼ばれる器具で膣を開き、子宮頸部の細胞をごく少量こすり取ります。自覚症状の有無にかかわらず、定期的に検査を受けることで子宮頸がんの早期発見につなげられます。
異常あり・なしで対応がわかれる
子宮頸がん検診で異常なしの場合、一般的には2年に1回のペースで定期的に子宮頸がんのスクリーニング検査を受けることがすすめられています。一方で検査結果が「異常あり」だった場合、精密検査へと進むのが一般的です。
エコー検査
子宮頸がん検診と併せておこなわれる機会が多い検査の一つに「超音波検査(エコー検査)」があります。経膣超音波検査法といい、患者さんの膣内にエコーの器械を挿入して子宮側に向けて超音波を発し、病変の有無や組織の状態を確認します。公費負担の検査ではありませんが、患者さんの負担が少なくその場ですぐにできる検査です。病変があれば細胞診の結果を待たずして異常をキャッチできることもあります。クリニックや病院でも、子宮頸がん検診とセットで検査をすることが可能です。
HPV検査
子宮頸がん検診で異常があると出た場合の検査が「HPVの遺伝子」を検出するための検査です。HPV検査で陽性反応が出た場合、ハイリスク型のHPVが子宮頸部に存在していることがわかります。この検査では、ハイリスク型HPVの数十種類のタイプのうちいずれかの感染が確認できるのですが、どのタイプのHPVなのかという「型式」の判定はできません。
生検(組織診)・コルポスコピー
子宮頸がん検診で「異常あり」と判定された場合に次に進む検査の一つです。子宮頸部を膣拡大鏡コルポスコープと呼ばれる器具で観察します。酢酸という薬液を子宮頸部の粘膜部分に塗布して、その変化を確認します。その際に必要に応じて病変と思われる部位から米粒大の組織を採取して、採取した細胞を顕微鏡で観察する「生検(病理組織検査)」もおこないます。
子宮頸がん検診自体は問診も含め1.2分程度
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(参照:子宮頸がん検診は具体的に何をするのか【検査がスムーズに終わるポイントを解説します】 | みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト、https://minpapi.jp/pap-smear-routine/)
子宮頸がん検診は、非常に短時間で終わる検査です。問診を含めても1〜2分程度で終了し、痛みもほとんどありません。
検査は、内診台に上がり、専用の器具で子宮頸部の細胞を軽くこすり取るだけです。羞恥心が生じるのはネックですが、短時間で済むため子宮頸がんの早期発見につなげられるように意識的に子宮頸がん検診をしましょう。
子宮頸がん検診は月経中はできるだけ避ける

(参照:子宮頸がんの検査と治療|斉藤女性クリニック、http://saito-wc.com/keigan.html)
子宮頸がん検診は子宮頸部の細胞を専用の器具でこすり取り、検体を採取します。一般的な検査方法は器具でこすり取った細胞をスライドガラスに直接塗り観察して、細胞の異形成やがん化した細胞がないかどうかをチェックします。この「直接塗抹法」の検査の場合、月経中の検査はできません。
子宮頸がん検診でも病院や施設によっては「LBC法」と呼ばれる検査法を用いて、血液や炎症細胞免疫など不要な細胞や組織を除去して検査する方法があります。LBC法であれば月経中でも検査可能とする場合もありますが、いずれにしても正しい結果が得られないことがあります。子宮頸がん検診で正確な判定を期待するには、月経中の検査は避けたほうが無難でしょう。
子宮頸がんの予防

子宮頸がんは「予防できるがん」といわれています。予防できる理由として原因の多くがヒトパピローマウイルス(HPV)感染で、ワクチン接種と定期的な検診によって発症リスクを下げられるためです。予防につながる主要な要素を紹介します。
1.HPVワクチンによる予防
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるハイリスク型HPVの感染を防ぐことができ、将来的な発症リスクを大幅に下げることが期待できます。HPVワクチンは初性交前の接種が効果的とされています。
ワクチンに関しては、過去の報道から「副作用」や「後遺症」を心配される方もいますが、現在では国内外の調査により安全性が確認されています。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
>>“子宮頸がんワクチンは大丈夫?後遺症が心配な方へ医師がやさしく解説”
>>“子宮頸がんワクチンの副作用とは?知っておきたい種類とリスク・救済制度まで解説”
2.子宮頸がん検診(細胞診・HPV検査)
子宮頸がんは初期症状がほとんどないので、早期発見・対処のためには症状がなくても定期的な検診を受けて早期発見につなげましょう。細胞診やHPV検査によって、前がん病変の段階で異常を発見でき、早期治療につなげられます。
子宮頸がん検診は短時間で終わり、負担も少ないため、20歳を過ぎたら定期的に受ける意識づけを持ちましょう。
3.生活習慣の見直し
HPV感染以外にも、喫煙や免疫力低下など、発症リスクを高める要因があります。
以下のような生活習慣の改善も予防のサポートになるでしょう。
- 禁煙
- 睡眠・栄養バランスの改善
- ストレスなどを軽減して免疫力を保つ
- 他の性感染症の予防
生活習慣の見直しはHPV感染後の持続感染を防ぐ一助になります。
子宮頸がんは、ワクチンと検診を組み合わせることで大きく予防できるがんです。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
>>“子宮頸がんワクチンの副作用とは?知っておきたい種類とリスク・救済制度まで解説”
まとめ
子宮頸がん検診は、症状がない段階で受ける場合は原則として自費となりますが、自治体のクーポンや健康保険組合の補助、職場の福利厚生などを活用することで費用を抑えることができます。
検診自体は短時間で終わり、痛みもほとんどありません。初期には症状が出にくい子宮頸がんだからこそ、費用面の不安を理由に検診を先延ばしにせず、利用できる制度を上手に活用しながら定期的に受けることが大切です。
子宮頸がんは、ワクチンと検診によって予防・早期発見が可能ながんです。自分の身体を守るために、負担の少ない方法で検診を取り入れていきましょう。
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フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。
それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。
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>>「中分子フコイダン」を用いた臨床結果
>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ
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がんの種類を知る
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