症例集
臨床例④:ステージⅠの皮膚がん(95歳女性)
皮膚がんの患者さんに、中分子フコイダン療法を行った症例を紹介します。日本人に多い皮膚がんの1つとされる有棘細胞癌を初期段階で診断できましたが、高齢である患者さんのご意向を尊重して中分子フコイダン療法を単独で行いました。
症例
左⼿甲に直径1.5cm程の湿疹様病変が約1年間持続しており、その間ステロイド(マイザー軟膏)を塗布していた。病変は乾燥とビラン形成を繰り返すが完全に消失することはなかった。しかしながら、⾓化型⼩結節が集簇した⼩隆起の形成が⾒られるようになったことから⽪膚がんの疑いが生じたため、⽪膚⽣検を⾏った。その結果、有棘(ゆうきょく)細胞癌と診断された。
ご本⼈は⾼齢⼊院に難⾊を⽰して⼿術を拒んだため、本⼈の同意を得たうえで、中分⼦フコイダンドリンクの摂取を開始した。摂取6週間後には、病変の⼤きさには変わりがないものの、⾓化型⼩結節が集簇した病変からわずかに発⾚した平坦な病変へと変化したことを確認した。その後、中分子フコイダンドリンクの摂取を中止したが、2年6カ月経過した現在も、病変の悪化は見られていない。
治療方法
中分⼦フコイダンドリンク(1本50mL)を1日1本ずつのペースで6週間にわたって摂取した。
担当医の見解
今回の患者さんは有棘細胞癌だと診断されましたが、転移が認められない場合には、やはり手術が第1選択となります。というのも、早期の段階で小さな腫瘍を十分に切除できた場合、一般的には有棘細胞癌の予後は極めて良好となるからです。この患者さんの場合も、所属リンパ節の腫脹もなかったために当初は手術療法を勧めましたが、高齢であること、手術に抵抗感があること、自覚症状として特に痛みなどがなかったことを総合的に勘案されたうえで、⼿術せずに中分子フコイダン療法を試みることを選択するに至っております。
中分子フコイダンドリンクの摂取により皮膚がんが完全に消失したとまでは言えませんが、明らかに隆起病変は平たんになり、炎症後の発赤のみが残ったようにも見受けられます。2年6か月経過した現在も大きな変化はみられず、100歳を目標に毎日元気にお過ごしになられています。ご高齢につき癌の増殖速度が遅かったこともあって、抗癌剤を併用することなく毎日少量の中分子フコイダンの摂取のみでも効果が得られたのではないかと考えられます。
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