症例集
臨床例①:ステージⅣの肺がんの脳転移(58歳⼥性)
原発巣の肺がん、ならびに脳に転移した直径2×3cmの腫瘍像がそれぞれ消失した症例を紹介します。
症例
過去、肺の異常陰影を指摘されて右肺の下葉S9-10区域切除術を行った。その際に、18×14mmの肺がんの病変を認め、病理学的に肺腺がんのT1bN0M0(ステージ1A)と診断された。その他にも、微⼩すりガラス影が両肺野に多発していたが、慎重な経過観察のもと症状は安定していた。
しかしながら、術後約5年⽬のCT検査において、再発が確認された。
具体的には左上区(S3)のすりガラス影が増⼤し、⼀部充実影を伴っていたため胸腔鏡下⼿術を実施した。
病理診断の結果は、主病変が7mm⼤の浸潤性肺腺癌、その他2か所に2mmと3mmの⾮浸潤性肺腺癌がそれぞれ認められた。術後の経過は順調で、⾃覚症状もなく、胸部腫瘍も画像検査上は認められなかった。
2回⽬の術後3年⽬、めまいと複視の症状が突如として現れた。
頭部MRI検査を行ったところ、右後頭葉に2×3cmの腫瘤陰影が認められたため、肺がんの脳転移が強く疑われた。そのため、新たな抗がん剤治療として分⼦標的薬オシメルチニブを服⽤開始し、更にその2週間後より中分⼦フコイダンドリンクの服⽤を開始した。その後、複視の症状は消失し、全⾝状態や⾷欲も回復した。
中分⼦フコイダンドリンクの服⽤から2か⽉後に頭部MRI検査を実施した結果、直径2×3cmの転移腫瘍像が消失していることを確認した。
胸部CTでも肺原発巣も消失したままであったため、完全奏功に至ったものと考えられる。その後、現在に至るまでの3年間再発は認められていない。
治療方法
抗がん剤治療として分⼦標的薬「タグリッソⓇ(一般的名称:オシメルチニブメシル酸塩錠)」を服用するとともに、服用開始2週間後より、中分⼦フコイダンドリンク(1本50mL)を1日2本ずつのペースで摂取を開始した。
担当医の見解
術後5年が経過し、治癒と思われた⽮先に再発が発覚したため、患者さんのショックは相当なものだったと察します。さらに、2度目の手術後にも追い打ちをかけるように脳への転移とそれに伴う複視の症状が現れたとのことで、心身ともに大きなご負担があったものと憂慮されます。
今回は⼿術ではなく抗がん剤による治療であり、ほぼ同時期に中分⼦フコイダンを服⽤開始した症例となります。抗がん剤との併⽤のためフコイダン単独の効果かどうかは不明ですが、複視の症状がすぐに軽快したことは即効的な効果だったといえます。
また、2か⽉後の頭部MRI、胸部CTにて腫瘍像の完全消失を⾒たということは、短期間で完全奏功に至ったと考えられます。完全奏功とはすべての標的病変が消失した状態であることを示しますが、タグリッソの場合は第Ⅱ相試験の結果により「完全奏功率3%」であったと報告されています。つまり、この症例は極めてまれな完全奏功が、中分⼦フコイダンとの併用によって3年間も継続しているという奇跡的な症例であると言えるでしょう。
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