2024.08.28
がんステージ3のがんとは?症状や具体的な治療法について
ステージ3のがんとは、4段階の中で3番目に進んだ段階を指します。
特徴としては、まわりの臓器へ広がっていたり、リンパ節への転移などがあります。
具体的な症状、そして治療法について詳しく解説します。
目次
がんのステージ3とは?
がんのステージは、がんの浸潤の深さである深達度、リンパ節転移の有無または広がりや個数、肺や肝臓などの遠くの臓器への転移の有無によって決められています。もっとも早期のものがステージ1で、もっとも進行したものがステージ4です。がんのステージ3とは、4段階のうち3番目に進行した状態であり、まわりの臓器へ広がっていたり、リンパ節へ転移している(あるいは遠くのリンパ節への広がりがある)がんです(正確なステージ3の定義はがんの種類によって異なります)。
また、病期分類(ステージ)に関して、「ステージ4=末期がん」と思われるかもしれませんが、ステージ3でも余命を宣告されるケースもあります。末期がんについては、下記で詳しく紹介しているので参考にしてください。
がんステージ3の治療法
がんが切除可能かどうかを判断し、切除可能な場合には手術を考慮します。一方、切除不能と判断された場合には、抗がん剤などによる全身療法を行うのが一般的です。抗がん剤の効果がみられ、がんが縮小したり、ステージが下がった場合には、切除不能のがんが切除可能となるケースもあります。
ステージ3のがんでは、手術だけでは再発するリスクが高いため、補助療法が推奨されることが多くなります。補助療法とは、再発・転移を抑え、最終的に生存率を高めるために手術に追加して行う治療(つまり、手術の治療効果を補助する治療)のことです。補助療法には、おもに化学療法(抗がん剤治療)と放射線治療があります。また、手術前に行う場合と、手術後に行う場合があります。
がん手術前の補助療法
一部の進行したがんに対して、手術の前に一定期間、抗がん剤治療が行われることがあります。比較的進行した乳がん、食道がん、胃がん、膵臓がん、直腸がんなどで行うことがあります。抗がん剤に放射線治療を組み合わせて行うこともあります。比較的、体力の保たれている手術前にしっかりと抗がん剤治療を行うことで、手術などその後の治療を行いやすくし、治療成績を改善するという目的があります。
がん手術後の補助療法
がんの手術後に、再発のリスクを減らして生存率を改善するために抗がん剤治療を行う場合があり、術後補助化学療法(アジュバント療法)といいます。術後補助療法を行うかどうかは、がんの種類や広がり具合、体の状態などによって異なりますが、進行した食道がん、胃がん、乳がん、すい臓がん、大腸がん等に対して行われています。術後補助療法の期間は3~6ヶ月間が一般的ですが、がんの種類や進行度(再発リスクの高さ)、患者さんの状態や副作用の程度によって異なります。
がん治療の副作用や治療法について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
手術後の経過観察
一般的に、ステージ3のがんは、ステージ1,2のがんに比べると再発するリスクが高くなります。したがって、術後も定期的に再発をチェックする検査が必要です。一般的に、がん再発のリスクは手術後5年間(乳がんなどでは10年)続くといわれています。したがって、少なくとも5年間(あるいは10年間)は定期的な再発チェックを続けます。
がんの再発チェックには、腫瘍マーカー、超音波検査、CT(MRI)検査などを使います。
1.腫瘍マーカー
がんの再発を予測する検査としてよく使われているのが腫瘍マーカーです。腫瘍マーカーとは、がん細胞で産生・分泌されるたんぱく質の量を、血液や尿を用いて検査する方法で、がんの診断や再発発見の手がかりや補助とするものです。
腫瘍マーカーには様々な種類があり、それぞれのがんのタイプ(臓器や組織型など)によって異なるものが使われています。たとえば、乳がんの腫瘍マーカーとしては、CEA、CA15-3、NCC-ST-439が用いられます。胃がんや大腸がんの場合、CEAやCA19-9が測定されます。
治療後に、一旦は下がっていた腫瘍マーカーが再び上昇してきた場合、再発を疑います。ただし、がんの再発と関係なく腫瘍マーカーが上昇することもありますし、再発があっても上昇しないこともありますので、腫瘍マーカーだけでは再発の診断はできません。
2.超音波検査
肝臓など、おなかの臓器への転移・再発を調べる検査として超音波検査が用いられます。乳がんや甲状腺がんの術後にも、超音波検査で局所やリンパ節再発のチェックを行うことが一般的です。
超音波検査はCTやMRIと比べると検出率は低いですが、放射線被曝の問題がないため侵襲(体への負担)が少なく、ベッドサイドで手軽に行えるというメリットがあります。超音波検査で再発が疑われた場合、CTなど追加の検査を行うことが一般的です。
3.CT(MRI)検査
再発のチェック・診断に最もよく用いられる検査として、CT(あるいはMRI)検査があります。全身の臓器やリンパ節などを詳しく検査することができるため、がんの局所再発、リンパ節再発、遠隔転移などが評価できます。CTおよびMRI検査には単純撮影と造影検査がありますが、造影検査のほうが腫瘍の血流など情報量が多く、再発の検査には適しています。
がん再発の検査では、これ以外にも、PET検査、シンチグラフィー検査や内視鏡検査などを行うことがあります。
まとめ
がんのステージ3とは、まわりの臓器へ広がっていたり、リンパ節へ転移している(あるいは遠くのリンパ節への広がりがある)状態です。治療は、切除が可能であれば手術による切除が中心となりますが、再発のリスクが高いため、抗がん剤や放射線による補助療法を追加することが一般的です。術後は5年間(一部のがんでは10年間)、再発をチェックするために定期的に検査を行います。
がんには、手術や化学療法などさまざまな治療法がありますが、その中でも近年注目されているのが「中分子フコイダン療法」です。
海藻類に含まれるフコイダンという成分を、機能性を保ちつつ腸管から吸収されやすい分子量に整えたものが中分子フコイダン。抗がん作用をはじめ、以下のような作用も報告されています。
抗腫瘍・抗がん作用/抗アレルギー作用/肝機能向上作用/抗生活習慣病/抗ウイルス作用/抗ピロリ菌作用/血液凝固阻止作用/美肌作用/育毛作用
中分子フコイダンを摂取することで、抗がん剤との組み合わせによる相乗効果や、副作用の軽減などが期待できる治療法で、実際の臨床結果でも、確かな可能性を感じさせる症例が数多く存在しています。
中分子フコイダン療法についてもっと知りたいという方には相談・お問合せも承っておりますので、がん治療の選択肢の一つとして、ご検討の一助となれば幸いです。
近年のがん治療には統合医療もおこなわれるようになっています。
なかでも注目を集めているのがフコイダン療法。中分子フコイダンが持つ作用に着目した療法で、がん治療によい効果をもたらすと期待されています。
フコイダン療法は、抗がん剤との併用が可能です。
それだけではなく、抗がん剤と併用することでその効果を高め、副作用の軽減も見込めると言われています。
>>フコイダンとがん治療についてもっと詳しく知りたい方はこちらへ
がん治療における選択肢の1つとしてフコイダン療法があることを念頭に置き、医師と相談したうえでベストな治療方法を考えていきましょう。
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